2005年2月25日(金)「しんぶん赤旗」

「ブッシュは被告席に」

独・マインツ1万5千人抗議


 【ベルリン=片岡正明】ブッシュ米大統領がドイツのマインツを訪問した二十三日、同地で「ブッシュを歓迎しない」集会・デモがおこなわれ、主催者発表で約一万五千人(警察発表一万二千人)の市民が参加しました。集会は平和運動団体、環境運動のグループや、大企業優先のグローバリズム(経済の地球規模化)に反対するATTAC(アタック)などが呼びかけたもの。

 集会・デモは米独首脳会談の会場から一キロ以上遠ざけられましたが、戦車の模型なども登場し、太鼓やホイッスルでにぎやかに、しかし警備の警察との衝突もなく整然とおこなわれました。

 横断幕・プラカードでは「イラクで国際法違反の戦争を起こしたブッシュはドイツから出て行け」「戦争商売人ブッシュ」「戦争好きなカウボーイはいらない」など。米軍風の軍服とイラク人捕虜にふんしたグループはイラクのアブグレイブ収容所での米軍の拷問のひどさを訴え、「われわれは米国のような自由はいらない」と横断幕を掲げました。

 集会ではATTACのアンゲリカ・シャムス氏が「ブッシュは国際法違反の戦争とイラク人への拷問、環境、人権問題などに責任がある。われわれはきょうここでブッシュを支持しない意思を示す」と訴え、大きな拍手を浴びました。また、平和協力ネットワークのマニ・ステンナー氏は「ブッシュが始めた戦争で数千人のイラク市民の命が奪われた。ブッシュはマインツよりも国際刑事裁判所の被告席に立つべきだ」と強調しました。

 参加者はドイツ各地からバスでかけつけました。また同日、ベルリンなど国内二十の都市でもブッシュ訪独への抗議集会が引き続き開催されました。



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