2005年2月22日(火)「しんぶん赤旗」

ポルトガル与党大敗

イラク戦争支持に批判

総選挙


 【パリ=浅田信幸】ポルトガルで二十日、総選挙の投開票がおこなわれ、イラク戦争を支持した保守与党の社会民主党(PSD)が民衆党(PP)とともに大敗し、野党の社会党(PS)が過半数議席を獲得しました。イラク戦争を批判し撤兵を要求していた、共産党と緑の党が連合した統一民主同盟(CDU)は第三党に前進しました。

 イラク戦争支持の政権与党が敗北したのは昨年三月のスペインに続きます。社会民主党政権はブッシュ政権のイラク戦争を支持し、イラクに派兵していましたが、国民世論の多数は一貫して派兵に反対していました。このため、社会民主党は今回の選挙に不利とみて今月十日、イラクからの撤兵を完了していました。

 開票がほぼ終了した時点で、社会党は得票率45・05%で定数二百三十のうち百二十議席(二十四増)を獲得。社会民主党は二十年来で最低の28・69%で七十二議席(三十三減)にとどまりました。統一民主同盟は7・57%の得票で十四議席(二増)となり、六年前に誕生した左翼ブロック(BE)も6・38%をあげ、八議席(五増)を獲得。

 投票率は前回より3・5ポイント上回る65・02%に達しました。



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