2005年2月15日(火)「しんぶん赤旗」 上越市議選定数1(吉川区)で当選共産党 参院比例の6.7倍票
新潟県上越地域の十三町村が上越市と合併したことによる市議会議員増員選挙(旧十三町村だけ実施)が十三日投開票され、日本共産党が立候補した二選挙区のうち定数一の吉川区(旧吉川町、立候補三人)で、橋爪法一氏(54)=前=が千七百八十三票を獲得して当選しました(得票率49・76%)。 橋爪氏の得票は、昨年の参院選挙で日本共産党が獲得した比例票の六・七倍、過去最高だった一九九八年の参院比例票(四百九票)の四・三六倍になります。定数二の頸城区(旧頸城村、立候補八人)では、上野公悦氏(55)が同じく昨年の参院比例票を四・三倍に増やして二百十九票差の次点と善戦しました。 十三市町村の合併で住民の負担増や住民の声が届かなくなることへの不安が強くあるなか、橋爪氏は「新上越市と吉川区の将来のために、住民の声をまっすぐ届け、情報を住民に知らせる議員が必要。二十六年間町政リポート(千二百号まで)を発行し、議員としてがんばり続けてきた思いを市議会で発揮したい」と訴えました。 各地で共産党議席増・確保このほか十三日投開票された選挙で、合併後初の市議選となった滋賀県高島市では、定数が旧町村定数合計の七十八から三十に削減されたなかで前職三氏が当選、議案提案権を確保。鹿児島県種子島の西之表市では、定数二減のなか現職、新人各一人が当選、現有二議席を確保しました。 大阪府柏原市議補選(定数三)では、新人が当選、党市議の市長選出馬で三議席となっていた党議席を四議席に回復しました。 合併撤回訴え古村氏が当選青森・浪岡町長選青森市との合併を強行した町長の解職にともなう出直し青森県浪岡町長選挙が十三日投・開票され、日本共産党と社民党が推薦する古村一雄氏(60)=無所属、新=が、六千八百六十四票(得票率55・77%)を獲得、住民投票で解職された前町長の加藤新吉氏(69)=無所属、前=に千四百二十票の差をつけて初当選しました。 青森市と同町の合併の手続きはすでに終わり、四月一日の合併が決まっている中で、町民は、合併撤回を主張する古村氏を当選させました。 「合併は住民投票で」という町民の声を無視して当時の加藤町長が、合併を強行したため、住民団体「住民投票を求める会」が、町長解職運動を展開、昨年十二月に解職が成立しました。 町長解職に続き、町長選でも町民は、「合併反対」の意思を明確に示しました。 記者会見で古村氏は、「合併反対が民意であり、白紙に戻すためにあらゆる手だてをとる」として、町議会に住民投票条例を提案するなどの考えを示しました。 開票結果は次の通り。 当古村 一雄60無新 六八六四 加藤 新吉69無前 五四四四 |