2005年2月9日(水)「しんぶん赤旗」

事前説明禁止まで

NHK受信料凍結

視聴者ら申し入れ


 NHKが政治家への番組事前説明を当然とするのは、公共放送の根幹に関わる問題で納得できない――。インターネットを通じて集まった東大の教授や日本航空機長、出版社編集長ら二十七人が呼びかけ人となって発足した会が八日、NHKに申し入れをしました。

 先月、NHK幹部が会見で、「政治家への番組事前説明は通常業務」と説明したことへの抗議の意思表示。申し入れでは、この見解を撤回するとともに、事前説明を禁じる規定を「NHK倫理・行動憲章」に明記することなどを求めています。要望が満たされるまでは受信料の支払い停止を全国の視聴者に呼びかける、とする一方で、「要望がすべて満たされた場合は、支払い停止期間中の受信料をさかのぼって支払う」としているところが特徴です。

 呼びかけ人の一人・醍醐聰東大教授は、「単なる不払い運動ではありません。知る権利を脅かすNHKの根の深い構造的な問題を改めていただきたいというのが運動の趣旨です。議決権を持っていない私たち視聴者が、声を正当に届けるには、受信料というチャンネルしかないのです」と語りました。

 申し入れでは、NHKからは視聴者ふれあいセンターの所長ら五人が応対。NHK側は「申し入れ書は橋本会長に責任をもって伝えるが、政治圧力については認識が違う。全国の視聴者への呼びかけは撤回してほしい」と話したといいます。

 醍醐教授らは、NHK会長に、三月七日までの回答を求めています。



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