2005年2月9日(水)「しんぶん赤旗」

公益法人の「政治団体」献金

受けない姿勢示せ

佐々木氏質問


 日本共産党の佐々木憲昭議員は八日の衆院予算委員会で、旧橋本派への一億円ヤミ献金事件にかかわり、国民の税金を補助金などのかたちで受け取っている公益法人が政治献金の禁止をのがれるために、脱法的に政治団体をつくり、献金している問題を追及しました。

 佐々木氏は、公益法人の政治献金を制限した政治資金規正法の趣旨を質問。麻生太郎総務相は「国から補助金等の交付を受ける会社、法人からの政治資金の授受は、補助金の決定などで不明りょうな関係を生じさせる危険性があることから、規制しようとするもの」と答えました。

 ところが日本歯科医師会は、日本歯科医師連盟という政治団体の看板をつかい、一九九九年から二〇〇三年の五年間に自民党に二十五億円もの献金をし、同党にとって最大の業界献金団体になっています。

 佐々木氏は、日本歯科医師会の会長が、公益法人である歯科医師会ではできない政治献金をするために政治団体(日歯連)をつくったとのべていることを示し、「政治を金で動かすという仕掛けを公益法人がつくることは問題だ」と指摘。「国民の税金で仕事をする団体から献金は受け取らないという姿勢を明確にすべきだ」と首相に迫りました。

 小泉純一郎首相は「献金の上限の設定など、各党とも協議してほしい」と答えるにとどまりました。



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