2005年2月7日(月)「しんぶん赤旗」 「新しい綱領で理論的に 突破した点は何か」学者・研究者党後援会 不破議長が講演東京
六日、東京で全国学者・研究者日本共産党後援会の全国交流集会が開かれ、不破哲三議長が「党綱領の理論問題を中心に」と題して記念講演をしました。昨年、四十数年ぶりに大改定した綱領について理論的につっこんだ話に関心は高く、三十二都道府県から過去最高の二百三十四人が参加。会場は急きょ増やした座席も埋まり、第二会場でモニター画面を見る人もいました。 不破議長はこの会で話すのは三年ぶりと振り返りつつ「綱領を改定した大会で、ある外国代表から『今回、あなたがたが理論的に突破した点は何か』と質問を受けた。その関心の持ち方を面白く思ったが、今日は、すでにある綱領の解説に加える形で、改定に当たって理論的に新たに解明し乗りこえた問題を中心に話したい」と切り出し、その角度から「当面の日本の情勢のつかみ方と当面の革命の問題」「世界情勢の見方の問題」「社会主義・共産主義の未来社会論の問題」の三つの柱で、これまでの理論の歴史を振り返りつつ、具体的なエピソードも交えて話をしました。 最後に、昨年秋に新体制で発足した党の社会科学研究所への協力を要請し、理論活動の活性化への意気込みを示しました。 質疑応答では四人が質問。「グローバリゼーションをどう見るか」「中国の先富論(平等でなく先に豊かになる人を認める政策)をどう考えるか」など世界情勢論と未来社会論についての質問が多く、とくに中国への関心の強さがうかがえました。不破議長はすべての質問に丁寧に答えました。 中国経済と社会主義論について質問した京都の大学教授は「私が専門の中国についても知らなかった話があり、非常に勉強になりました。質問にも率直に答えていただきうれしかった。検討課題については研究を進めてほしいし私も協力したい」と意欲的でした。 沖縄の大学の研究者(37)は「国立大学の法人化など直面する問題に追われて学習できず疑問に思っていたことがよく分かった。理論問題の次は現実の情勢論を聞く機会がほしい」と話していました。 学者・研究者後援会の全国交流集会は、不破議長の講演のあと、午後は曽根はじめ東京都議のあいさつにつづき、岡村宏輔党学術・文化委員会責任者があいさつ。各地からの経験交流のあと、「次の国政選挙で前進」「東京都議選をはじめ、中間地方選挙での日本共産党の前進のために全力を」とする事務局提案の「申し合わせ」を確認して閉会しました。 |