2005年1月29日(土)「しんぶん赤旗」

番組改ざん

安倍氏ら参考人招致要求

衆院予算委佐々木議員
「政治介入は明らか」


写真
追及する佐々木議員=28日、衆院予算委

 日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は二十八日の衆院予算委員会で、NHK番組への政治介入問題を取り上げ、NHK側に圧力をかけたとされる中川昭一経済産業相を追及しました。

 佐々木氏は、中川氏が当時会長を務めていた「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の複数の議員が番組放送前にNHKに会っていることなどをあげ、「『議員の会』のほかのメンバーは放送前に(NHKに行って)意見をいっているのに、会長の中川氏が(放送)後というのは不自然だ」と指摘。「議員の会」の当時の事務局長で政権の中枢にいた安倍晋三副官房長官(当時)が、番組について「明確に偏った内容」と判断し、「公正中立に」といえば、「番組への政治介入になることははっきりしている」とのべました。

 中川経産相は、放送後の「二月二日」にNHK幹部に会った際「公正公平にやってくださいといった」とし、呼びつけて政治圧力をかけた訳でない、と従来の弁明を繰り返しました。

 佐々木氏は、問題の実態究明のためNHKの松尾武放送総局長、伊東律子番組制作局長、野島直樹担当局長(いずれも当時)、政治介入を告発した長井暁NHKチーフ・プロデューサー、安倍晋三衆院議員の参考人招致を要求しました。



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