2005年1月9日(日)「しんぶん赤旗」

立命館大学ミュージアム

新設の常設展「平和を求めて」

「考える場 提供したい」 安斎館長


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新設の「平和創造展示室」の第1室「暴力と平和を考える」の展示=7日、立命館大学国際平和ミュージアム

 日本で唯一、大学立の平和博物館である立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区)が、全学合意のもと、総額二億円をかけて四月にリニューアル・オープンします。これに先駆けて七日、新設の常設展などが公開されました。

 同ミュージアムは一九九二年、世界初の大学立の平和博物館として開設され、これまでに四十四万人が来館。市民の手による「戦争展」や約五十回の特別展の開催、日本内外の平和博物館との共同など、平和教育の一翼を担ってきました。

 七日にオープンしたのは二階西側の四百五十平方メートルに新設された常設展示室「平和を求めて」。「戦争がなければ平和なのか?」「真の平和をつくるために自分には何ができるのか」と問いかけてくる展示内容です。

 三室で構成される「平和創造展示室」「平和ギャラリー」、市民に開かれた無料の展示施設「ミニ企画展示室」が並び、窪島誠一郎氏が手がけた「無言館」京都館は長野県の「無言館」そのまま。京都在住の随筆家・岡部伊都子さんの、戦死した次兄からの手紙なども展示されています。

 一階には、書籍やDVDなど平和関連の豊富な資料が閲覧できる「国際平和メディア資料室」も新設されました。

 記者会見で、安斎育郎館長は「学生や市民に『自分には平和をつくるために何ができるのか』を考える場を提供することが重要になってきている。新しい現代的な課題にこたえられる博物館づくりを進めたい」と抱負を語りました。



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