2005年1月8日(土)「しんぶん赤旗」

イラク

非常事態宣言を延長

首都と西部州で米兵9人死亡


 【カイロ=小泉大介】今月三十日に暫定国民議会選挙が予定されているイラクで六日、米兵九人が武装勢力の攻撃や戦闘で死亡しました。イラクでは四日にも米兵五人が死亡しており、イラクの治安情勢がとめどなく悪化していることを物語っています。

 バグダッドでは六日、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、パトロール中の米軍のブラッドレリ装甲兵員輸送車一台が破壊され、乗っていた米兵七人全員が死亡しました。ファルージャなどがある西部アンバル州でも同日、戦闘で米海兵隊員二人が死亡しました。これにより一昨年三月のイラク戦争開始以降の米兵の死者総数は千三百五十人に達しました。

 極度の治安悪化をうけ、イラク暫定政府のアラウィ首相は六日、昨年十一月に発令した北部クルド人自治区を除く全土での六十日間の非常事態宣言をさらに三十日間延長すると声明しました。非常事態宣言は、米軍によるファルージャ総攻撃直前に出された経緯があり、今後、抵抗勢力の活動が活発な北部モスルなどで新たな大規模攻撃が実施されることへの懸念が高まっています。



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