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- たび・つり
- 2025.11.25
釣行記@茨城・那珂湊沖のタコ釣りを紹介します。
つり タコ 茨城 那珂湊沖
定番タコエギ鮮やかに コツコツ踊らせ誘う
2025年11月19日【行楽】

筆者とタコ

10月31日、船は14人の釣り人を乗せ、真っ暗な海を沖に出ます。時刻は午前5時。ひたちなか市の那珂湊(なかみなと)港から30分でポイント到着です。
1投目は5時半。前回、大きなタコを目の前まで寄せながら、タモ網ですくうのを失敗したことが、頭をよぎります。失敗を繰り返さぬように、今回は使い慣れた自分のタモ網を準備しました。
那珂湊定番の黄色とオレンジのタコエギと、前回効果があった小アジを背に巻き付けたエギの3本を送り込みます。豚バラ肉を巻いたエギや、カニを巻き付けたテンヤも準備しました。オモリは80号。キラキラ光る水中ライトも付けました。
まずタコエギをコツコツと踊らせて、食い気を誘います。タコが足を

多種多様なエギやテンヤ
のばしたら、エギが逃げようとするふりを見せます。タコが「逃がすものか!!」とエギにのしかかるのを感じたら、思い切りガツンと合わせます。
このフッキングが弱いと、タコを海底から引きはがして上がってくる途中で、急にバラすことになります。船は波や風で上下にうねるので、引きがぐんと重くなったり、軽くなったりします。常に一定の重さを感じられるようにリールを巻くことが大切です。
左隣の釣り人が立て続けに1キログラムほどの良型を上げています。横目でタコがのるエギの色をチェックしながら、集中してサオをしゃくります。
1時間ほどたち、私のサオ先がぐうんと海に突き刺さります。サオを張りながら、糸を少しずつ送り込む指で糸の出具合を抑え、フッキングのチャンスを待ちます。
私の場合、「あなたはタコですか?」とゆっくり3回ほど聞いて、リールを2巻きほど巻いて重みを感じつつ、一気にサオを上げます。タコは海底の石などに張り付いて抵抗します。
その重みに耐え、楽しみ、ゆっくり上げます。大きいタコほど慎重になります。「バレるな、バレるな」と念じながら、サオのしなりを利用して我慢しながら上げます。
普通の魚のように引っ張ったり、走ったり、潜り込んだりはしません。ただただ、重さに耐えて必死にリールを巻く―。タコ釣りの醍醐味(だいごみ)です。
海が荒れ、うねりが高いなか、私は9杯。バラシが5杯。サオ頭は22杯とのことで、私はバラシを少なくするのが課題です。大型が1・5キロで、大半が1キロ超えでした。いくつかは友人の「不登校の会」のタコ焼きパーティーに使ってもらいます。(千葉・久我良三)

