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- くらし家庭
- 2025.11.05
マダニが媒介 感染症SFTS
仙台のアイリス動物病院・獣医師 高松優さん
致死率が高い犬や猫 ペットから人に 命どう守る?
2025年11月5日【くらし】
マダニが媒介するウイルス感染症の「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)が、人だけでなく犬や猫でも年々増加しています。致死率が高く、動物から人へも感染するため、ペット対策の重要性が高まっています。仙台・アイリス動物病院獣医師の高松優(ゆたか)さんに、書いてもらいました。
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マダニは、動物の血液を唯一の栄養源とします。吸血の際に、唾液を介してさまざまな感染症を広げるため、問題となります。
国内には多くの種類のマダニが生息しています。ほとんどは春から秋にかけて活動が活発化しますが、1年中活動する種類もいます。公園や河川敷など、比較的身近な環境にも生息しています。
SFTSウイルスは、ほぼすべての哺乳類に感染すると考えられています。野生動物のシカやイノシシの抗体保有率は高く、感染しても発症せず(不顕性感染)、自然界にウイルスを広げている可能性があります。(つづきは紙面で)

