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9月連載「いきる そだつ」子どもの声を聴く① 

いきる そだつ

困ったとき相談できるように

小学校教員・情緒障害等通級指導 小橋清澄

 

不安が高まりやすく、ついいら立ってしまう。練習しても漢字を覚えられない。通級の教室には、困りをかかえている子どもたちが、在籍する通常学級から通って来る。

私は発達障害のある子どもの通級指導を担当している。緊張、戸惑い、不安の感情をいだくのは、自然なこと。その思いや悩みを解消したいとき、一人でかかえこまず、相談できるようになってほしい。

通級する6年生のキイチは、グループの授業中、「クラスで朝のスピーチがつらい」と話し始めた。内容を何にしたらよいか。ありきたりなものにならないようにしたい。数日前から悩むという。語りから気楽に取り組めないことが伝わる。

同じクラスのショウゴは、「キイチさんは得意なこといっぱいあるよね。絵を描くのがめっちゃ上手だし、映画とか詳しいこともたくさんあるし」と助言する。キイチの表情が少し和らぐ。

悩みや弱さを語るには勇気がいる。困ったときに、思い切って力を借りたり頼ったりして、解決する経験を積んでほしい。それは学校生活の充実にも、自立にもつながっていく。

(火曜掲載)