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いきる そだつ 人間らしいぬくもりの中で
大阪・秋桜高校 蔦緑(ミドリン) 壽山雅美(マチャミ)
(2)入学式をどの子にも

2026年7月14日【くらし】

6月の放課後、職員室に歌声が響く。曲は「フラワー」、ギターはナオキ。7月に転校してくる萌絵のためのプチ入学式だ。ヤッちゃん、マリちゃん、モッちゃん…先生に交じって、在校生の香織や愛子もいてくれる。

4月の入学式は、開校から25年かけて少しずつ子どもたちとつくってきた。3月末に在校生・卒業生たちと、どんな時間にしたいかの相談。「秋桜の楽しさが伝わる写真を見せてあげたい」「歓迎の言葉プリント作りたい」。まだ出会っていない新入生への思いやりをすくい取り、形にしていく。冗談まじりの校長あいさつ。そして、子どもたちによる先生紹介。

手作りのあたたかい入学式をどの子にも。だから寝坊してしまった、体調を崩した、うまく気持ちを整えられなかったなど、いろいろな理由で来られなかったどの子にも、その子のためだけのプチ入学式を。年度途中で転校してくる子にも、もちろん。今回で19回だ。

つまずいてもやり直せる。うれしいことも辛(つら)いことも分かち合おう。歌うたびに励まされあたためられる。「ようこそ秋桜へ!一緒に楽しもうね」(火曜掲載)