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畳の魅力・可能性は? 
和室・職人減るなか考える 東京都内で「公開講座」
快適で安らぎ誘う天然素材 高品質の国産 次代に継承を

2025年11月28日【くらし】

 一般住宅では和室が減り、畳職人の減少も心配されています。東京建築カレッジ第26回公開講座「畳から考える 職人の手わざが生きる新しい建築空間」が15日、東京都内で開かれました。畳が敷かれ、い草の香りが漂う会場で、約80人の参加者が伝統的な畳の魅力や可能性について語り合いました。(徳間絵里子)

畳の基本について講演したのはキャリア30年の畳職人・小曽根(こそね)涼一さん(小曽根畳店代表)。東京都畳高等職業訓練校の校長も務めます。

畳は日本の伝統的な床材で、古事記や万葉集にも「たたみ」の記載が見られるなど、古い歴史があります。畳が権力の象徴だった時代から、約1000年を経て、一般庶民にも広まりました。

「天然い草とわら床」「工業表と建材床」などの畳を比較し、弾力性や風合いを確かめる参加者

畳は畳表(たたみおもて=表面の部分)、畳床(たたみどこ=芯になる部分)、畳縁(たたみべり=縁にかぶせる布)の三つで構成されます。「天然い草だけで織った畳表と、稲わらを手縫いした畳床で作られた伝統的な畳はいまや高級品です」といいます。

30年ほど前から和紙や樹脂を加工した「工業表(畳表)」が登場。色が豊富で耐久性や弾力性に優れ、かびやダニが発生しづらいという特性をもちます。わらを使った畳床は全体の15%程度まで減少し、今では木材チップの畳ボードやポリスチレン樹脂等を組み合わせた「建材床」が広く使われています。

(続きは電子版で)

https://www.akahata-digital.press/article/article/20251128-0801