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2026年11月4日

軍事費70兆~80兆円も

政府・与党 現行計画の1.8倍案浮上

グラフ

 高市政権が進める大軍拡計画に絡み、2027年度から5年間の「防衛力整備計画」に必要な経費を約2倍にする案が政府・与党内に浮上していることが3日までに分かりました。事情を知る2人の関係者が匿名を条件にロイター通信に語りました。

 「防衛力整備計画」は、今後5年間に導入する装備の数量と金額を示したもので、防衛省の予算編成の指針となります。金額は年末の予算編成や安保3文書改定の中で変動しうるものの、実現すれば27年度から5年間の軍事費は、現行計画(23~27年度)の約43兆円に比べて、約1・8倍の規模になります。

 ロイターによると、関係者の1人は、増額を見込む予算が「大規模なドローン(無人機)の調達などに充てられる」との考えを示しました。また、為替市場で円安が進んだことで、円換算での装備調達コストがかさんでいるとの見方も示しました。別の関係者は「最終的に70兆円台の半ばから後半でまとまる可能性がある」とし、東アジアの安全保障環境を考えた場合、その規模で十分かどうかは疑問が残ると指摘。「さらなる積み増しも視野に、年末に向けて政府・与党内で議論する必要がある」と語り、80兆円台に到達する可能性も否定しませんでした。

 政府は従来、軍事費の目安を国内総生産(GDP)比1%以内とし、防衛省予算はおおむね5兆円以内で推移してきました。ところが、米政府の要求を受け、22年12月に決定された現行の安保3文書に、軍事費の2倍化=GDP比2倍化(約11兆円規模)を明記。26年度の防衛省予算は約9兆円にまで膨張し、違憲の敵基地攻撃能力である長射程ミサイルの導入などに費やされてきました。

 仮に今後の「防衛力整備計画」が80兆円規模に達すれば、防衛省予算は1年あたり16兆円規模になり、教育予算の3倍以上になる可能性があります。