「まことにこの憲法は、民主主義に基づいて国家を再建しようする日本国民の意によって、確定されたものであります」▼80年前のきょう。日本国憲法公布の式典で、当時の吉田茂首相はそう表明しました。さらに、世界に先駆けて戦争の放棄を条項で明らかにしたことについて「かぎりない誇りと責務とを感じるもの」だと▼東京では新憲法公布の祝賀大会が皇居前広場で開かれ、10万人が参集。祝いの催しは全国で実施されました。惨禍をへた終戦直後の動乱の中でわき上がる息吹。歴史学者の半藤一利さんは「自由と平和という、新しい国柄をつくった」として、戦後日本の基軸は平和憲法だったと言い続けました▼それから80年の間、現憲法のもとで日本はどこの国とも戦争することなく、ひとりも殺さず、殺されることのない道を歩んできました。それを変えようとしているのが自民党と高市政権です▼アメリカに追従して大軍拡を推し進め、自衛隊を戦争する軍隊に。歴史を逆戻りさせるような、個人の尊重よりも国家を上に置くことも。先日亡くなった、ちばてつやさんはそうした動きにあらがい、憲法を「変えたりせず、ずっと大事に守ってほしい」と訴えていました▼「主権者は私たち」の声は国会前をはじめ各地で。憲法制定にかかわった憲法学者の佐藤功さんは未来をになう子どもたちに向けて、こんなメッセージを残しました。憲法が君たちを守る。君たちが憲法を守る。
2026年11月3日

