(写真)質問する白川容子議員=27日、参院厚労委
日本共産党の白川容子議員は27日の参院厚生労働委員会で、7月の熊本地震で被災して機能停止している国立病院機構・熊本南病院(宇城市)の再建に国が責任を果たすよう求めました。
同病院は、神経難病や地域で唯一の緩和ケア病棟を持つ拠点病院で、災害拠点病院にも指定されています。地域住民や病院職員からも存続・再開を求める声があがっています。ところが、国立病院機構は8月、再建方針を示さないままに、職員に対して他の機構医療機関への転勤か退職かを選択するよう迫りました。
白川氏は「再建の方針があれば、一定期間は長距離通勤の他機関への勤務となっても、機構に残る決断ができる」という職員の声を紹介。「国として患者や職員が戻れる病院を確保すべきだ」と強調しました。
上野賢一郎厚労相は、病院存続について「機構から検討中だと聞いている。地域のさまざまな意見を踏まえて検討されるもの」と述べるだけでした。
白川氏は、上野厚労相から「災害拠点病院が被災を契機に廃院に至った例はない」ことを確認。「この点からも再建する以外にない」と迫りました。
また、全国の国立病院で老朽化が進み、雨漏りや浸水などの実態があると指摘。「建物や医療機器の修繕のために国のさらなる予算措置が必要だ」と迫りました。
上野厚労相は、国立病院が重度心身障害や神経・筋疾患など不採算な「政策医療」を担っていると認めながら、「医療需要や機構の経営状況を踏まえ、効率的な施設整備を求める」と従来の答弁を繰り返しました。

