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2026年10月27日

ブラジル大統領に現職ルラ氏

右派候補との接戦制す

 南米ブラジルで25日、大統領選の決選投票が行われ、通算4期目を目指した左派のルラ大統領(80)がジャイル・ボルソナロ前大統領の長男で親米右派のフラビオ・ボルソナロ候補(45)との大接戦を制して当選しました。

 中南米ではトランプ米大統領が右派勢力を支援する中で左派から右派への政権交代が続いてきました。メディアはルラ氏勝利について、こうした動きに「ブレーキをかけた」(ロイター通信)、「米国の野心への打撃」(英紙フィナンシャル・タイムズ)と報じています。

 第1回投票(4日実施)でルラ氏は僅差で2位でしたが、決選投票ではルラ氏は有効票の51・79%を獲得。48・22%のフラビオ氏を上回りました。同国の大統領選で第1回投票での2位候補が決選投票で逆転勝利するのは初めて。

 ルラ氏は、貧困層への支援や教育・医療など公共を守る立場を鮮明にするとともに、外交面では対話と交渉による紛争の平和解決を主張。国際法を無視し、ブラジルにも不当な追加関税を課すトランプ政権の姿勢を批判し、今回の選挙は「主権を守る闘い」と強調してきました。

 ルラ氏は、選挙結果を受けた勝利演説でも、米国が中南米地域を自国の勢力圏であると主張する「裏庭」思想を批判。ブラジルは「誰の裏庭にもならない」と述べ、対米自主性の堅持という点での選挙勝利の意義を訴えました。

 25日はブラジル各地で大雨により公共交通機関が乱れ、有権者が投票所に行けない事態が多発し、両陣営は投票時間の延長を主張。中央選管は投票締め切り時間を午後5時から7時に変更しました。

 フラビオ氏は投票時間延長で混乱が生じたなどとして選挙結果の無効を主張しました。ただ、時間延長は同陣営も要請したものだと選管関係者から反論されています。