(写真)報告集会で「必ず勝利したい」と訴える皆川さん=20日、国会内
旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)鹿瀬(かのせ)工場(新潟県阿賀町)からの排水で水俣病に罹患(りかん)したとして、被害者が国と同社に損害賠償を求めている「ノーモア・ミナマタ第2次新潟訴訟」で、控訴審の口頭弁論が20日、東京高裁(古田孝夫裁判長)でありました。
原告団長の皆川榮一さん(83)が意見陳述しました。皆川さんは、排水で汚染された阿賀野川で採れた魚を家族で食べて育ちました。1963年頃から手足のしびれや耳鳴り、痛みを感じないなどの症状が出てきました。「姉弟や子どもたちの将来を考えると、水俣病ではと思いながらも50年近く診断を受けることができなかった」といいます。これまで水俣病認定を申請しましたが棄却され続け、現在3回目の申請中です。
「認定制度のあり方に問題があると思う」と強調。経済成長のために排水を流し続けた国と同社に対し、「許すことができない。一日も早く解決して、被害者を救済してほしい」と、責任を負うよう訴えました。
弁護団の板垣剛弁護士は、共通診断書の感覚検査の手法を否定した一審判決は「誤りだ」と批判。味岡申宰(あじおか・しんさい)弁護士は「メチル水銀暴露と症状の因果関係の判断に、疫学を重視してほしい」と求めました。
口頭弁論後、国会内で報告集会が開かれました。野党の国会議員が参加。日本共産党の仁比聡平、吉良よし子両参院議員があいさつしました。

