「先生が足りなくて授業が受けられない」「トイレが使えない」「校内にネズミが出る」「机や椅子が足りない」。フランスの高校生たちが悲惨な学校の状況を訴えて立ち上がっています▼最も貧しいといわれるパリ郊外サンドニ県の学校で始まった抗議。ゴミ箱で入り口を封鎖する抗議行動は全国に広がり、比較的恵まれている高校でも「教育の平等」を求める連帯行動に▼仏在住で政府公認ガイドのユーチューバー「Ryoko Paris Guide」さんが「母として、もう黙っていられない」と題して緊急に配信した番組を見ました。来年は高校生という娘さんと「本当に先進国の学校なんだろうか」というボロボロぶりを報告しています▼外部から入り込んだ暴力的な人々の行動ばかりを報道するメディアや、抗議をしている少女の首を太い腕で絞め上げる警官への憤り。警察の暴力的弾圧から生徒を守ろうと先生が手をつないで立ちはだかっていることに母として涙する姿には、こちらも思わずほろり▼高校生徒会の全国組織代表が運動を広げ、教育予算を増やしてほしいと堂々と主張しています。高校生の運動は大学にも波及し、生徒や学生たちは緊縮反対の公務員のデモにも参加しました▼労働者のたたかいで夏の長期休暇「バカンス」も勝ち取ってきた国。政府が富裕層優遇と緊縮政策を続けるなか、仏共産党系ユマニテ紙は「社会的な爆発の予兆」があると論じています。
2026年10月18日

