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2026年10月15日

10中総 綱領一部改定案 志位議長が結語

 党綱領一部改定案についての討論の結語に立った志位議長は、改定案と提案報告が総会での討論でも全国から寄せられた感想でも深く受け止められ、強く歓迎されたと述べました。

 その上で、総会での討論は改定案を歓迎するとともに、その中心的な理論問題を突っ込んで深める、理論的なレベルの高い討論になったと強調。「生産手段の社会化」が「人間の自由」を実現するための「条件であり手段」となることが多くの同志から深められたと指摘。新しい試みとして、疑問を率直に出し合い、応答するための特別の時間を設けたことにも意義があったと述べました。

 志位氏は、全国から改定案に関する感想が寄せられ、その中心的な内容が積極的に理解され、受け止められていると紹介しました。

 第一に、党綱領第5章「未来社会論」の全体的な改定の提案です。志位氏は、「社会主義・共産主義の社会の最大の特徴・目的は、人間の自由をあらゆる意味で豊かに保障し開花することにある」との命題を章の冒頭に打ち出し、「自由」をキーワードに未来社会の魅力と輝きを明らかにしたことが強く歓迎されていると強調。「国民が日本共産党を『判断』するうえで、素晴らしい魅力となる」と述べました。

 第二に、綱領のその他の章―第1~4章の一部改定案です。志位氏は、日本独占資本主義の経済面での行き詰まりや軍国主義の全面的復活に関する記述とともに、「SRHR」(性と生殖に関する健康と権利)や「ケア労働」を明記し、気候危機、人工知能(AI)など、21世紀が直面する人類的課題を綱領に太く書き込んだことは、「綱領により新鮮でより先駆的な風を吹き込んだ」と強調。また、「SRHR」「ケア労働」を綱領に位置づけたことの根本精神は、日本共産党が「人間の尊厳を守り抜く党」としての役割を果たす決意が込められていると述べました。

 さらに、この精神は改定案の全体を貫くものだと指摘し、そのことに関わって、改定案が社会主義・共産主義の社会を「各個人の自由で全面的な発展を基本原理とする社会」と規定したことについて、マルクスの未来社会論に立ち返って解明。「各個人の自由で全面的な発展」は、「それ自体が目的」であり、「人間の発展」は社会や国家のための手段ではないと強調。「人間の発展」を何よりも大切にし、人間の尊厳を何よりも大切にする「人間賛歌」の理論として、改定案の意義を国民の中に語り広げようと訴えました。

 提案報告については、改定案の内容と意義を深く解明したものとして受け止められていると述べる一方、「難しいところもあった」との感想にも言及しました。第5章の未来社会論の記述を全体的に改める上で、「生産手段の社会化」と「人間の自由」の関係や、「生産力」をどう理解するかなどで、理論的な根拠を丁寧に説明する必要があったと指摘。綱領の改定にあたっては、文章の変更や削除、追加の一言一句に至るまで、その理由を説明する責任があるとの立場から提案報告をまとめたと述べました。その上で、まずは学習を深め、率直な意見を寄せながら、全党で改定案を練り上げていこうと呼びかけました。

 また、マルクスの『ゴータ綱領批判』における「共産主義社会のより高い段階」論について、22日に理論的な補論を行い、インターネットで中継することも明らかにしました。

 志位氏は、討論を通じて、国民の中、とりわけ若い世代や労働者の間で、資本主義への批判と社会主義への期待が新たに広がっていることも明らかになったと述べました。

 東京都や愛知県からは、ストリート対話と「赤本」の学習を通じ、資本主義の矛盾を感じている若い世代を党に迎えている経験が報告されたと紹介。地球的規模の格差の拡大などの問題だけでなく、多くの人々が日常の生活や労働の中で資本主義の矛盾を感じているいま、日本共産党が「人間の自由」をキーワードに魅力あふれる未来社会論を持つ意義は計り知れないと強調しました。

 また、現在、日本社会が必要としている変革は、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配を打破する民主主義革命だという党綱領の立場を改めて強調。その上で、民主主義革命を実現するための国民的多数派の結集に力を尽くすと同時に、社会主義・共産主義の未来社会の魅力を、いまから大いに語っていこうと呼びかけ、「日本の政党のなかで社会主義・共産主義の展望を語れる党は、日本共産党だけということに誇りと確信を持って進もう」と訴えました。

 最後に志位氏は、改定案の真価がまず試されるのは、「第30回党大会成功・統一地方選挙勝利をめざす大運動」を成功させることだと指摘。「改定綱領(案)パンフ」を10万部、20万部と渡して働きかけ、党大会に向けて意見を寄せてもらう取り組みを直ちに広げようと呼びかけました。

 また、討論のなかで、目標達成への自信が持てないという率直な発言があったことにも触れ、宮本百合子のエッセー『自信のあるなし』を引きながら、結果への見通しだけでなく、「行動の動機」に自信を持つことが大切だと強調。改定案が示す社会発展の法則への自信を持ち、すべての支部・党員が参加する運動へと発展させ、党大会を必ず党勢拡大の上げ潮の中で大成功に導こうと訴えると、大きな拍手に包まれました。