2026年1月から9月までの上場企業の自社株買いが昨年25年の1年間の合計を上回り、過去最多のペースとなったことが9日、日本共産党の政策委員会の集計で判明しました。大企業が連続して史上最高益をあげ、巨額の内部留保をためこむ一方、その内部留保を賃上げや新たな投資に振り向けるのではなく、株価つり上げのための自社株買いに充てている実態が鮮明になっています。
上場企業の多くは毎月の自社株買いの実績を翌月上旬に公表しています。10月に入って9月分の実績が順次公表されていますが、8日までに公表されたデータを政策委員会が集計したところ、今年1~9月の合計で18・7兆円を超えたことが判明しました。昨年は12月までの最終的な合計で18・2兆円でしたから、今年は9月までの時点で昨年1年分を上回ったことになります。
昨年は9月末までで14・2兆円でしたから、仮に今年10月以降も昨年同期並みの自社株買いが行われた場合には、年間で22兆~23兆円に達しそうな勢いです。
26年に自社株買いを行った企業は約1000社で、4000社ある上場企業の4分の1にのぼります。うち上位10社だけで総額の4割以上に当たる約8兆円となっています。
今年の自社株買いが急増した理由には、トヨタグループが豊田自動織機を非上場化するに際して、同社が保有していたグループ企業株式が市場に出回って株価が下落するのを防ぐため、トヨタ自動車、豊田通商、デンソーの3社が、昨年より4・3兆円も多く自社株買いを実施したことがあります。しかし、この3社を除く企業の分だけで比べても、今年は昨年を若干上回るペースとなっています。
株主への利益還元を最優先する大企業の経営姿勢をただし、大企業の内部留保を国民経済に還流させる経済政策が必要になっています。

