米軍関係者(米兵、軍属、家族)が刑法犯で検挙された事件が、1989年から今年5月までに全国で4998件起きたことが警察庁の資料から判明しました。約半数(49・0%)の2447件が沖縄県に集中(グラフ上)し、次いで米軍基地を抱える神奈川県、東京都、長崎県、山口県、青森県などが続いています。基地負担の大きさが、米軍犯罪の多さに直結しています。
とりわけ、面積が日本の国土の0・6%しかなく、在日米軍専用基地面積の約7割、全国76の米軍専用基地のうち31が集中している沖縄県では増加が続き、昨年は101件と、2003年以来22年ぶりに年100件を超え、全国に占める割合が1989年以来過去最大の67・8%(グラフ下)を記録しました。
沖縄県の全国比6割超えは1989年以降では2002年に初めて記録(60・4%)されて以来20年間ありませんでしたが、近年は23年(61・0%)、24年(65・2%)、25年と連続しています。こうした状況に日米両政府が何ら実効性ある対策を取らないまま同県では今月、米軍普天間基地(宜野湾市)所属の海兵隊員が女性に対する強盗殺人容疑で逮捕(4日)される事件が起きる事態となりました。
また、横須賀基地やキャンプ座間など11の米軍専用基地が存在し、「第2の基地県」と言われる神奈川県では915件(全国比18・3%)、横田基地など5基地を抱える東京都では446件(同8・9%)、佐世保基地など9基地がある長崎県では445件(同8・9%)、岩国基地など2基地がある山口県では347件(同6・9%)、三沢基地など4基地のある青森県では245件(同4・9%)となっています。岩国基地が隣接する広島県などでも米軍関係者の犯罪が発生しています。
米軍関係者刑法犯のうち殺人、強盗、放火、不同意性交等などの「凶悪犯」(全国で266件)も沖縄が129件と約半数(48・5%)を占めます。続いて神奈川67件(25・2%)、東京34件(12・8%)、長崎17件(6・4%)などとなっています。

