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2026年10月8日

硤合憲三氏ノーベル化学賞

仏カガン氏と共同授賞 不斉有機合成の研究

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(写真)硤合憲三・東京理科大名誉教授(日本学士院提供)

 スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2026年のノーベル化学賞を、化学物質のホモキラリティー(鏡像異性体の一方が偏っている状態)をつくりだす「不斉有機合成」と呼ばれる化学反応を誘導することを可能にした、硤合憲三(そあい・けんそう)・東京理科大学名誉教授、アンリ・カガン仏パリ南大学名誉教授の2氏に贈ると発表しました。

 アミノ酸など一部の分子は、右手と左手のように鏡に写したような形の「鏡像異性体」が存在します。試験管内では通常、それらが同量ずつ生成されます。生命活動では一方が生成されるため、医薬品などを開発する際に、望ましい効果を発揮する一方の異性体だけをつくりだす方法の開発が長く望まれていました。

 カガン氏は1986年に化学反応を操作する新手法を発見。硤合氏は95年、一方だけの異性体をつくりだす化学反応の設計に関する論文を発表。さらに2003年、二つの鏡像異性体のうち一方だけを生成する反応を実証しました。

 2人の功績により、医薬品製造のための反応を設計する科学者に大きな可能性が広がりました。

 硤合氏は、授賞決定後のインタビューで「私の人生で最もエキサイティングな日だ」と述べました。

 硤合氏は、2000年3月、この研究に関わる成果について本紙の科学欄に登場しました。

 日本の自然科学3分野のノーベル賞受賞は、28人目(米国籍3人を含む)。昨年の生理学・医学賞を受賞した坂口志文・大阪大学特任教授、化学賞の北川進・京都大学特別教授に続き、2年連続。化学賞は10人目です。