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2026年10月7日

きょうの潮流

 色とりどりの花にとまるかわいらしいチョウチョ、太陽の下でスポーツに興じる少女、家族でくらせる立派な家…。なかには、ハートマークを目立たせている絵も▼ガザの学校に通う子どもたちが今年の夏に描いたものです。絵を描くことは恐怖や悲しみ、何かを恋しく思う気持ちを表現する助けになる。自分は子どもなんだと感じられるようにしてくれると▼戦争や避難生活から離れ、楽しいことや美しいものに意識を向けられる、安らぎのひととき。しかし、そんなときでも逃れられない苦しみや自身が置かれている悲惨な状況を写し出す絵も▼イスラエルによるガザ攻撃から3年。「パレスチナのいま」と題する展示会が東京都内で開かれ、今なお続く攻撃と封鎖、軍事占領の現実が見えてきます。実行委員会によると、今月初めまでの総死者数は7万4千人を超え、そのうち2万1千人以上が子どもたちだといいます▼1年前の停戦発効後も人びとの命が奪われ、建物は壊され続けている。変わらない惨状、始まらない復興に、国連のグテレス事務総長は「彼らの苦しみに今すぐ終止符を打たねばならない」と恒久的な停戦の実現を呼びかけました▼先の学校の責任者はこう強調しています。「ある子どもが木や学校、家、あるいは、星でいっぱいの空を描くとき、その子はただ自分の目に映っているものを描いているのではありません。自分が生きたいと願う人生を表現しているのです」