米・イスラエルによる先制攻撃から7カ月が経過し、出口の見えない泥沼状態に陥っているイラン攻撃に、日本全国の米軍基地からの出撃が続いています。欧州の米同盟国が国内の米軍基地の使用を拒否する中、日本からは空母打撃群や在沖縄海兵隊など主力が相次いで出撃。「日本と極東の平和と安全に寄与する」(日米安保条約第6条)という駐留目的を、公然と踏みにじる米軍の無法行為を黙認し続けている日本政府の責任は重大です。
2月28日の開戦当時、横須賀(神奈川県)を母港とするイージス艦ミリアス、ジョン・フィンがイラン南部のアラビア海に展開。米軍はこの2隻が巡航ミサイル・トマホークを発射する画像を公開しています。その後、横須賀所属のイージス艦はさらに増強され、現在5隻が展開しています。
3月27日には、佐世保(長崎県)を母港とする強襲揚陸艦トリポリや在沖縄米海兵隊の精鋭・第31海兵遠征隊などで構成される「トリポリ水陸両用即応群」が中東に到達。地上侵攻に備えていたとみられます。
三沢基地(青森県)所属のF16戦闘機も3月から4月にかけて中東に展開。F16は敵の防空網を破壊する「敵防空網制圧」(SEAD)を任務としています。
さらに、横須賀を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンと、岩国(山口県)を拠点とする艦載機部隊が8月下旬から中東に展開。現地の主力となっており、9月以降、イラン空爆を続けているとみられます。
これ以外にも、佐世保所属の掃海艦がホルムズ海峡での機雷掃海を試みようとした可能性もあります。今後、イラン情勢が長期化した場合、中東派兵の常態化もありえます。
日本は全土に約130の米軍基地がおかれ、5万5千人の米兵が駐留する、世界最大の「米軍基地国家」です。日本政府は在日米軍の存在を「抑止力」だと正当化していますが、実態は安保条約も平然と踏みにじる、日本や地域の平和と安定とは無関係の部隊であることが明白になりました。

