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2026年10月1日

きょうの潮流

 「いつも通り接してくれればよかったな、と思います」。中学生だった弟を自死で亡くした高木俊人さん。「ほしかった支援は?」と問われこう答えました▼子ども時代に親やきょうだいを自死で亡くした当事者の声を集める「全国自死遺児500人調査」が進んでいます。2回目となる特別フォーラムでは、きょうだいを亡くした当事者の声を共有しました▼高木さんが困ったのは、自死で亡くなったという事実がどこまで広がっているのかわからなかったこと。でも、説明して気を使われるのも嫌だと複雑な思いを抱えた高校時代。自死と知っていても、それまでと変わらず接してくれた人たちの存在が大きな支えだったと振り返ります▼大学入学と同時に実家を離れましたが、ふとした瞬間に自死遺族であることを自覚させられます。例えば「きょうだいはいるの?」と聞かれた時。「姉が一人」と答えるたびに、弟がいない現実を突きつけられました▼帰省をできるだけ避けて父、母、姉と4人でいるような場面をつくらないようにしました。4人で一緒にいると弟の不在がより浮き立ってしまうからです。同時に、自分が思うほど実は近所の人たちは関心がないこともわかりました。「それからはあまり気にせずに過ごせました」と高木さんは話しました▼きょうだいを自死で亡くした苦しみ、悩みや願いは人それぞれに。「わたしたちの声」を届け、支援をさぐる取り組みは続きます。