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2026年9月24日

きょうの潮流

 子どもの頃に見たアニメの未来予想図みたい…。国内初の無人タクシーが2027年中に東京都内で運行を始めるそうです▼特定の条件下で、システムがすべての運転操作をする完全自動運転(レベル4)。段階的に100台規模の無人タクシーを運行させるといいます▼自動運転レベル4の実現には人工知能(AI)の高度な進化が不可欠です。レベル4なら人間による監視なしで、狭い路地を路上駐車している車や道路をわたる人間を避けながら運転できます▼AIを使った車も事故を起こします。先行する米国のロボタクシーも歩行者の巻き込みや、緊急車両との衝突などのトラブルが。日本でも関西万博のEVバスなど、自動運転車のトラブルは少なくありません▼運転手のいないタクシーが事故を起こしたら誰が責任を負うのか。デジタル庁は、車両が保安基準や運行ルールを満たしていれば、開発者や運行事業者に過失運転致死傷罪などの刑事責任を直ちには問わないとしています。責任追及により自動運転の技術開発が停滞することを防ぐためだとか▼17日に退任した松本尚デジタル相は最後の会見で「レベル4の自家用車を海外展開するところまでいかないと本当の国益にならない」。これで安心して無人タクシーに乗れるのか。自動運転やAIの技術を否定するつもりはありません。しかし安全性を抜きに「国益」を求めても、原発と同様、大きな禍根を残すことになるのでは。