(写真)一問一答で質問に答える小池書記局長=20日、仙台市
日本共産党の小池晃書記局長を迎えたつどい「トークライブ 小池晃さんになんでも聞いてみよう」が20日、仙台市内で開かれました。小池氏は、医療・介護、軍事・外交、ジェンダー平等など、会場を埋めた参加者からのさまざまな質問に、スライドも使って丁寧に答えました。
「日本の今の政治情勢は?」との問いに小池氏は、第2次高市改造内閣の顔ぶれについて言及。財務、外務、防衛が変わらない一方、日本維新の会から初入閣したことをあげ、「ブレーキなし、アクセルだけ。ハンドルは右にしか曲がらない」と批判。さらに、簗農林水産相、関文部科学相の2人の「裏金議員」が入閣したことにもふれ、「反省なしの暴走加速内閣だ」と断じました。
「多くの医療機関が大きな赤字で苦しんでおり、倒産件数は過去最高。どうやったら希望がもてるのか?」―この質問に、小池氏は「社会保障費の伸びを高齢化の伸びの範囲内に抑えてきたことが原因だ」と指摘しました。高額療養費の患者負担増、OTC類似薬(市販薬と成分や効能が似た処方薬)の追加負担、急性期病床削減など高市政権の医療改悪を列挙。自民、維新が高齢者の患者窓口負担3割までねらっていることも話し、「現役世代の負担が重いというが、高齢者医療への国庫負担を減らしてきたのが原因。現役世代も高齢者も負担を抑えるため国庫負担を引き上げるべきだ」と主張しました。財源について小池氏は、大軍拡をやめ、富裕層と大企業への優遇を見直すことを説きました。
「高齢化によって社会保障の費用が膨れ上がるのでは?」―小池氏は、▽85歳以上の高齢者数の増加は2035年以降緩やかになる▽労働人口でいえば、高齢者の就労も増えるため、2012年は2人で3・6人の高齢者を支えていたが、2050年は2人で4人を支えるので、あまり変わらない―と説明。さらに、国際比較をみると、日本は高齢化が最も進んでいるのに社会保障への給付は最も少ない事実を示し、「社会保障にお金をつかっていないのが一番の問題だ」と指摘しました。
「ケア労働者にどのような値打ちが? 待遇はなぜ低く抑えられている?」―小池氏は、製造業など労働対象は「モノ」である一方、ケア労働の対象は「生きている人間」で、「人間の生命、発達、尊厳を保障する」ことが労働の性格であると説明。さらに、「人間同士の全人格的なコミュニケーションを通じ、ケアの提供者と受け手が人間としてともに成長していくという大きな特徴があります」と強調しました。
保育、介護など、ケア労働者の賃金が全労働者に比べ低く、人が集まらず多忙化を招いている現状について語り、▽日本の社会保障給付が低い▽歴史的に家庭内のケアは女性が無償で行うことが当然視されケア労働の評価も低かった―などの背景を説明。根本的には、資本主義社会の利潤第一主義という問題にぶつかると説き、生きた人間の発達に最大の価値を見いだすような未来社会では、ケア労働が全面的に尊重される展望が開かれると強調しました。
会場からは「今日きいたことを、まわりの人に広げるにはどうしたらいいか」などの質問があがり、小池氏は「一番いい方法はあなたに共産党へ入っていただくこと。一人では社会を変えることはできない。力を合わせて政治を動かし社会を変える。そのために多くの人に働きかけて仲間を増やしていこう」と呼びかけました。

