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2026年9月21日

弾薬庫新設 43棟に工事費

27年度概算要求 各地住民が反対・懸念

 防衛省が進める弾薬庫の新設を巡り、2027年度予算の概算要求に、北海道や九州、京都など計43棟に工事費などを盛り込んでいます。これまで調査・設計をしていた海上自衛隊鹿屋基地(鹿児島県鹿屋市)や陸上自衛隊沼田分屯地、日高分屯地(いずれも北海道)で初めて工事費を計上しました。


 同省は保管する弾薬の種類を明らかにしていませんが、敵基地攻撃能力を持つ長射程ミサイルとみられます。3月には健軍駐屯地(熊本市)と富士駐屯地(静岡県小山町)に長射程ミサイルを配備。以降も全国で配備を加速させます。

 今回の概算要求は、弾薬庫の整備費として1401億円(26年度比約2・1倍)を要求。金額を示さない「事項要求」も含まれるため、年末の予算編成でさらに金額が膨らみます。呉地方総監部(広島県呉市)の1棟分の調査費以外は全て工事費でした。

 祝園(ほうその)分屯地(京都府精華町)で9棟、沖縄訓練場(沖縄県沖縄市)で5棟、大湊地区総監部(青森県むつ市)で4棟を計上。瀬戸内分屯地(鹿児島県瀬戸内町)で3棟、大分分屯地(大分市)と舞鶴地方総監部(京都府舞鶴市)、鹿屋基地で各2棟を盛り込みました。北海道各地の陸上自衛隊基地に計15棟分の工事費を計上しました。

 同省は大型弾薬庫を「27年度までに70棟措置し、32年度までに60棟を整備する」方針です。本紙の集計では、現時点で調査費を含む予算が計上されているのは計64棟で、「27年度までに70棟措置」には届いていません。実際に完成した大型弾薬庫は、大分分屯地での1棟目だけです。しかも、当初は昨年12月末に完成する予定でしたが、設備の仕様変更を理由に完成が今年8月までずれ込みました。このペースでは、32年度までに必要な棟数を整備するのは不可能です。

 大型弾薬庫の建設予定地は住宅地に近いものが少なくなく、各地で住民の反対運動や懸念の声があがっています。また、火薬取締法に基づく保安距離を取る必要があるため、建設可能な場所が制約されるなど、矛盾を抱えています。

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