(写真)玉城デニー知事の必勝と沖縄統一地方選で躍進するため頑張ろうと唱和する参加者。前列中央は小池晃書記局長=5日、那覇市
日本共産党と党後援会は5日夜、那覇市内で決起集会を開き、沖縄県知事選で何としても玉城デニー知事の3選を勝ち取るとともに、沖縄統一地方選での党候補の勝利と、県議補選での照屋タイガ(うるま市区)、高岡なおこ(島尻・南城市区)両候補の全員勝利を勝ち取ろうとの熱気があふれました。小池晃書記局長があいさつし、県知事選の現局面を報告しました。
小池氏は、「高市政権対沖縄県民」が県知事選の対決構図だと指摘。自民党本部が高市早苗首相の意向を受け、県連の頭越しに下地幹郎氏の立候補を取り下げさせ、土下座までさせて自民党候補支持を訴えさせたのは「まるで令和の琉球処分だ」と批判しました。
自民候補を推薦する日本保守党の議員が「被害者意識に苛(さいな)まれる県政をやめよう」と言い放ったことに言及し、「とんでもない発言だ。県民は実際の被害にさらされ続けてきた。絶対に許せない」と厳しく批判。米軍占領下で6歳の少女が米兵に暴行・殺害された「由美子ちゃん事件」や中学生をひき逃げした米兵が無罪となった「国場君事件」、宮森小学校でのジェット戦闘機墜落事故、本土復帰後も続く事件・事故を告発しました。
しかも、自民候補はこうした発言を「大丈夫な意見」だと容認し、「国や大企業を悪者にして、誰かのせいにするのはもうやめよう」とまで述べています。小池氏は「国言いなりに米軍基地を受け入れろというのか。沖縄県民は、植民地であるかのように横暴の限りを尽くしてきたアメリカと、アメリカにモノ言えない自民党政治に苦しめられてきた。それに抗(あらが)い、県民の命と暮らしを守るために普天間基地撤去、辺野古新基地反対を掲げてきたのが翁長雄志県政、玉城デニー県政だ」と述べ、デニー知事必勝を訴えました。
平和で誇りある豊かな沖縄に
小池氏は、高市政権が繰り返している「辺野古の新基地建設が(普天間基地返還の)唯一の解決策」だとの理屈には「二重の大ウソがある」と指摘しました。
第1は、辺野古新基地が完成する展望は全くないことです。自民党候補は「普天間基地問題を最も早く解決できる」として、辺野古「容認」を公言していますが、今のペースだと土砂投入だけで2060年までかかるうえ、超軟弱地盤の改良は技術的に不可能だと指摘。「むしろ最も時間がかかり、最も非現実的だ。辺野古新基地は造れない。造れないものは『解決策』にならない」と断じました。
第2は、米国防総省が、辺野古が完成しても、「長い滑走路」を用意しなければ「普天間基地は返還されない」と表明したことです。小池氏は「本島で長い滑走路は3000メートルの那覇空港だけだ」と指摘し、「沖縄県民を愚弄(ぐろう)するにもほどがある」と厳しく批判。「普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設の断念」を求めた沖縄「建白書」で団結し、政府に実行を迫ろうと訴えました。
高市首相が6月23日の沖縄「慰霊の日」に、沖縄を含む南西諸島を「わが国防衛の最前線」だと言い、軍事体制の強化を図ると宣言しました。小池氏は「『最前線』にするとは、戦場にすることだ。再び沖縄を『捨て石』にすることは許されない」と主張。「武力で平和はつくれない、軍隊は住民を守らないというのが、あの悲惨な沖縄戦での最大の教訓だ」と述べ、自衛隊増強を「理解する」と述べている自民候補を批判しました。
小池氏は「デニー知事と共産党の勝利で、沖縄を二度といくさ場にしない、沖縄のミサイル基地化に断固ノーの審判を」と呼びかけました。
自民党が新聞広告で、県民所得が低い問題の責任をデニー県政に押しつけていますが、小池氏は、その責任は▽本土大企業が利益を吸い上げる「ザル経済」の構造▽国策として米軍基地の7割を押しつけ、沖縄振興予算も減らしてきた自民党―にあると反論。これに対してデニー県政は、▽子どもの貧困率を29%から20%に減少させた▽県民所得をコロナ前より年間約30万円増やした▽26年度県予算は過去最高の9468億円で自民党も賛成して35年ぶりに全会一致で可決された―などの実績を上げてきたと紹介しました。
さらに、次の4年で、▽子育て・現役世代への家賃サポート▽賃上げのために、中小企業に直接支援▽生活保護基準を満たさなくても、生活困窮者を援助する「おきなわゆいまーる基金事業」―などの実現を目指しているとして、県民の暮らしを前進させるデニー知事を、必ず押し上げようと訴えました。
小池氏は、自民党元県連会長の照屋守之氏が「保革を超えた沖縄の原点は戦争反対だ」と訴えデニー知事勝利のために奔走し、やはり同県連元会長で元副知事の嘉数昇明氏が「しんぶん赤旗日曜版」に登場し、辺野古が完成しても別の「長い滑走路」が確保されない限り返還しないというのは「話が違う」と語ったことにふれ、「いま新たな共同が始まっている」と指摘。
その上で、「相手陣営は『沖縄を前に』と叫んでいるが、デニー知事を失ったら沖縄は20年、30年前に戻ってしまう。心を一つにして、玉城デニー知事の再選、日本共産党の全員勝利で、基地のない平和で誇りある豊かな沖縄を実現しよう」と力を込めました。

