日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

2026年9月4日

第9回中央委員会総会

志位議長のあいさつ

 日本共産党の志位和夫議長が3日、第9回中央委員会に対して行ったあいさつは次のとおりです。


写真

(写真)あいさつする志位和夫議長=3日、党本部

 みなさん、おはようございます。全党の同志のみなさんの連日のご奮闘に、心からの敬意と感謝を込めてあいさつをおくります。

 冒頭、この間に起こった熊本県での地震災害、全国各地の豪雨災害で、犠牲となった方々に深い哀悼の意を表するとともに、被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。「国民の苦難軽減」という立党の精神に立って、被災者の救援、生活と生業(なりわい)の復旧・復興のために力をつくしておられる現地の党組織のみなさんに熱い連帯のメッセージをおくります。

第9回中央委員会総会の任務について

 第9回中央委員会総会の任務は、以下の三つの点とします。

 第一は、党規約にもとづいて第30回党大会を招集することであります。

 第二は、党大会成功と、国政選挙・統一地方選挙勝利に向け、党員拡大を根幹にした党勢拡大運動の飛躍をつくりだすことであります。

 まずは、いまとりくんでいる「飛躍期間」で--9月末までの「中間目標」を党大会までの目標の「4分の1以上」とし、9月末までに、(1)世代的継承を軸に党員で6000人の拡大、(2)読者拡大では日刊紙3900人、日曜版2万1千人の前進、(3)すべての支部から「手紙」への「返事」を寄せていただく--この三つの課題を必ずやり抜くための固い意思統一を行いたいと思います。

 この課題については、第9回中央委員会総会として、「全党の支部・グループと党員のみなさんへの訴え」を出し、この9月に、「飛躍期間」を、すべての支部と党員が参加する運動として発展させ、必ず飛躍をかちとり、目標をやり抜くことを、心を込めて呼びかけることにします。小池晃書記局長・「飛躍期間」推進本部長が提案の報告を行います。

 第三は、3月の第8回中央委員会総会が全党の支部・グループのみなさんにあてた「手紙」に対して寄せられた全国からの「返事」に対して、中央委員会総会として「応答」を行うことであります。現在までに51・5%の支部・グループから「返事」が寄せられています。しっかりと読んでおります。中央として「返事」をどう受け止め、今後の活動にどう生かしていくのか、中央としてどういうとりくみを行っていくのかについて、自らの活動の自己検討を含めて突っ込んで検討してきました。田中悠副委員長・書記局長代行が、「手紙の返事について--支部・グループのみなさんへの中央委員会総会としての応答」と題して報告を行います。

 中央役員のみなさんに活発な討論をいただき、討論をふまえての「まとめの発言」は、田村智子委員長が行うこととします。

 以上のように総会を進めていきたいと考えますが、ご異議ありませんか。(「異議なし」の声、拍手)

 それではそのように進めます。

第30回党大会の招集と議題について

 第30回党大会の招集と議題について、党規約にもとづいて提案します。

 招集日は、2027年1月18日(月)、会期は22日までの5日間とします。議題は、(1)党綱領の一部改定、(2)大会決議と中央委員会報告、(3)新中央委員会の選出、(4)その他--とします。場所は伊豆学習会館であります。

 党綱領の一部改定は、第29回党大会決定とその後の探究・実践を踏まえて、綱領第5章「社会主義・共産主義の社会をめざして」を中心に行い、その他の章も必要不可欠な修正・補強を行い、綱領の全体を、現時点で考え得る最良のものとなるように、一部改定案を準備しています。

 大会決議案は、綱領一部改定案を踏まえて、世界と日本の情勢と党の政治任務を明らかにし、国政選挙と地方選挙で反転攻勢に転じ、世代的継承を軸にした強く大きな党づくりを前進させる道を示すものとなるよう準備しています。

 「長い経験と豊かな知恵をもつ試されずみの幹部」と「将来性のある若い幹部」が力をあわせて党運営を行うという、わが党の幹部政策の原則を踏まえて、新中央委員会と新指導部を選出していくことも、大会の重要な任務であります。

 二つの大会議案は、10月上旬に開催を予定している第10回中央委員会総会に提案し、3カ月あまりの全党討論を開始するようにします。

政党配置の見晴らしが良くなり、党の値打ちが見えやすくなっている

 全国のみなさん。第29回党大会は、この党大会期を「党づくりの後退から前進への歴史的転換を果たす」大会期にしようとの目標をやり抜くことを、大会の総意として決定しました。第30回党大会の成否は、一にも、二にも、この目標をやり抜くことができるかどうかにかかっているということを訴えたいと思います。

 この目標をやり抜く条件はあるでしょうか。

 もちろん、容易なことではありませんが、いま飛躍をつくる条件は大いにあるということを、私は強調したいと思うのであります。

 まず客観的条件はどうでしょうか。前大会以降の2年9カ月を振り返りますと、私たちは、3回の国政選挙で悔しい後退をきっしました。それぞれで真剣な総括を行いました。選挙のたたかい方、何よりも党づくりの遅れなど、私たちの主体的な弱点を明らかにし、打開のために力をつくしてきました。

 同時に、一連の選挙では、客観的な難しさもありました。国民民主党など自民党の補完勢力や、参政党など極右勢力の伸長、「クーデター的」な解散・総選挙での「高市旋風」など、わが党が伸びるうえでのさまざまな「突風」や「逆風」がつくられ、党の値打ちが国民に見えづらい政党状況がつくられるもとで、わが党は苦戦を強いられました。その大きな背景には、自民党政治が危機に陥るもとで、日本共産党だけは何としても封じ込めておきたい、という支配勢力の動きがあったことは疑いありません。

 しかし、いま情勢の変化が起こっています。高市政権は、あまりにむちゃくちゃな暴走をやっています。物価高騰から暮らしを守る仕事はそっちのけで、憲法違反の国旗損壊処罰法を強行する。トランプ米大統領に抱きつき、ひたすらこびを売り、異常な大軍拡、武器輸出解禁を進め、ICC(国際刑事裁判所)と赤根智子所長に対する無法な制裁に抗議一つできない。こうした政治に対して、多くの人々が全国各地で抗議のたたかいにたちあがっています。そうしたなかで内閣支持率の下落が始まりました。

 一方で、高市政権がこれだけむちゃくちゃな暴走をしているのに、それに立ち向かうどころか、暴走をけしかけ、迎合し、協力を競い合う、補完勢力や極右勢力が、その正体が見抜かれつつあり、自らの存在意義を示せなくなり、政治的に失速しています。

 こうしたなかで、平和の問題でも、暮らしの問題でも、民主主義の問題でも、正面から高市政権に立ち向かい、希望ある国民的対案を堂々と掲げる日本共産党の値打ちが、新しい政党配置のなかでクッキリと浮かび上がってきています。

 最近、ある自民党の重鎮から次のようなメッセージが寄せられました。

 「野党の大半が戦争に近づく高市首相に異を唱えないなか、共産党が戦争を起こしてはならないと断固として主張する姿勢は本当に素晴らしい。……高市首相と本気で対峙(たいじ)しているのは共産党しかないことは、誰の目にもわかりやすくなっている」。

 高市首相が、国民の批判に耳を傾ける姿勢などはみじんもなく、「安保3文書改定」と大軍拡の加速など、むちゃくちゃな暴走を続けようというもとで、党大会までの4カ月あまりを展望しても、こうした情勢はさらに進展するでしょう。

 全国のみなさん。政党配置の見晴らしが良くなり、わが党の値打ちが見えやすくなってきました。打って出るならば、党が前進できるチャンスの情勢が生まれつつあります。このチャンスをしっかりつかみ、存分に生かして、国民とともにたたかいにとりくみながら、党勢拡大の目標をやり抜こうではありませんか。(拍手)

全党の奮闘と努力によってつくってきた未来ある三つの流れ

 それでは、党勢拡大の主体的条件はどうでしょうか。前大会以降の2年9カ月、全党のみなさんの奮闘と努力によって、未来ある三つの流れをつくりだしてきたことを、おたがいに確信にしたいと思います。

要求対話・要求アンケートを「戦略的大方針」に位置づけてとりくんできた

 第一は、「要求対話・要求アンケートで新しい結びつきを広げる」という新しい活動方法を、選挙戦と党づくりの双方を前進させる「戦略的大方針」に位置づけてとりくんできたことです。

 2024年の衆議院選挙の総括のなかで、私たちは、党の立場を広く国民に伝えるうえで、私たちの活動の仕方--すなわち活動の質を改革することが必要だとの教訓を引き出しました。「要求対話・要求アンケート」は、そうした総括を出発点とし、全国の進んだ経験、ベルギー労働党などの活動に学んで打ち出し、さらにアメリカ民主的社会主義者(DSA)の成功例にも学んで発展させたものでした。

 全党のみなさんが、この活動にとりくむなかで、党の国民への働きかけの姿勢、働きかけの質が、大きく変わりつつあります。田村智子委員長が先頭に立って切り開いてきたストリート対話が評判ですが、相手の声をよく聞くこと、こちらの意見を押し付けず、相手の気持ちに寄り添って対話を行うことが、新しい流れになりつつあります。

 「初めは緊張したが、とりくんでみると楽しい」。こうした声が全国から寄せられています。こちらから「出かけていく」だけでなく、さまざまな楽しいイベントや集まりをもって、「来てもらう」活動もはじまっています。

 これは巨大な可能性をもつ活動であります。

 全国のみなさん。党大会、統一地方選挙に向けて、この運動を広げに広げ、それと一体に党勢拡大を飛躍させようではありませんか。(拍手)

「赤本」「青本」の学習・対話運動が、新しい“化学変化”を広げている

 第二は、第29回党大会決議が打ち出した「人間の自由」を中心にすえた未来社会論の具体化・発展としてとりくまれている二つの『Q&A』(「赤本」「青本」)を使っての学習・対話運動が、党内外で新しい“化学変化”を広げていることです。

 「赤本」学習は、すでに52・0%、8000を超える支部まで広がっています。さまざまな困難に直面している支部も含めて、「どんな支部でもとりくめる」活動、「始めてみたら面白く、話が弾んで楽しくなる」活動として、『資本論』学習運動がこれだけの規模で広がっているのは、党の歴史でも初めての画期的な出来事であります。

 資本主義的搾取によって奪われているのは「モノ」や「カネ」だけではない、「自由な時間」、人間が発達するための時間が奪われていることに光をあてたのは、『資本論』の新しい読み方です。このことが、「人間にとってどういう生き方が、ほんとうに自由な生き方、ほんとうに人間らしい生き方といえるのか」など、人間の生き方を問うものとして人々の胸に響き、党員拡大運動でも大きな力を発揮しつつあります。

 とくにさまざまな労働苦と困難に直面している職場支部で、党外の労働者も含めて学習運動が広がり、労働者が自らの苦しみの根源にある搾取の秘密を知り、それを力にして労働条件改善に立ち上がるなど、たたかいと党づくりの前進につながる経験が各地に生まれていることは素晴らしいことであります。

 日本共産党は労働者階級の党であります。社会変革の主体である労働者階級に、労働者としての階級的自覚と誇りを広げ、それを多数者にすることは、民主主義革命を実現し、さらに社会主義的変革に進むうえでも、それを根本から準備する活動だということを強調したいと思います。

 「自由な時間」を軸にすえた未来社会論、社会変革論が、この間行った、ヨーロッパ、北米、ベトナムなどとの理論交流で、共感をもって受け止められていることも重要であります。「自由な時間」とそれによる人間の発達は、日常の生活と労働にとっての身近な問題であるとともに、気候危機、ジェンダー、AI(人工知能)など21世紀に人類が直面する課題を根本的に解決するうえでのカギとなる概念ともなっています。

 全国のみなさん。「赤本」「青本」の学習・対話運動をすべての支部の運動へと発展させ、さらに広く党外の人々のなかでの学習運動に発展させ、それと一体に党勢拡大の高揚をつくりだそうではありませんか。(拍手)

「手紙」と「返事」の運動をフルに生かし、発展させて、目標をやり抜こう

 第三に、第29回党大会決定にもとづく「双方向・循環型」の活動として、今年3月の8中総が支部・グループのみなさんにおくった「手紙」への「返事」が、現在51・5%に達していることは、党勢拡大運動を、すべての支部・グループが参加する運動に発展させるうえでの大きな可能性を示しています。

 「手紙」をおくってから5カ月で5割を超える支部・グループから「返事」が寄せられるというペースは、過去2回と比べても速いペースであり、ここには何としても党を大きくしたいとの全党の同志のみなさんの熱い思いがあらわれていると受け止めています。

 「返事」には、支部の困難が増している悩みがたくさん書かれていますが、そのなかでも、何か一つでも具体化し、足を踏み出してみようという多くの決意がつづられています。とくに「要求対話・要求アンケート」と「赤本」「青本」学習の「二つのチャレンジ」が党づくりの新たな発展の芽をつくりだしていることがたくさんつづられていることは、今回の「返事」の最大の特徴となっています。

 都道府県、地区委員会が、2回、3回と支部に足を運び、「返事」を出すうえでの親身な援助を行うとともに、寄せられた「返事」をよく読み、共通の認識とし、「『返事』の『返事』」をおくるなど、支部の悩みに寄り添った活動を強化して、前進をかちとっている経験が生まれていることも、きわめて重要であります。

 党大会に向けて党勢拡大で飛躍をかちとり、目標をやり抜き、党勢の後退から前進への歴史的転換をかちとるためには、すべての支部・グループ、党員が参加する運動に発展させる以外に他に道はありません。また、それに成功するならば、目標達成への道は一気に開かれます。

 この中央委員会総会として、全国から寄せられた「返事」に対する「応答」を行いますが、そのなかでは、中央として党大会に向けて突っ込んで検討を行っていく問題、中央として改革が必要な問題も明らかにしていきます。この「応答」も活用していただき、「手紙」と「返事」の運動の力をフルに生かして、全党が心一つに、党勢拡大の目標を必ずやり抜こうではありませんか。

 そして、まだ「返事」を寄せるにいたっていない支部・グループのみなさんに、9月末までに「返事」を寄せていただき、文字通り100%の支部・グループが参加する運動にしていくことを心から訴えるものです。(拍手)

沖縄県知事選挙の勝利、党候補者の全員勝利のために、全国の支援を集中しよう

 9月13日投票の沖縄県知事選挙が、文字通りの大激戦、大接戦となっています。普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古新基地建設反対を掲げ、「沖縄を二度と戦場にさせない」と訴えて奮闘する玉城デニー知事の3回目の勝利、日本共産党候補者の全員勝利のために、全国の支援を集中することを、強く呼びかけます。必ず勝利をかちとりましょう。(大きな拍手)

第30回党大会を、党勢の歴史的前進のなかで迎え、大成功させよう

 全国のみなさん。お話ししてきたように、党勢拡大運動をいま飛躍させる条件は、客観的にも、主体的にも大いにあります。

 私はさきほど「打って出るならば、党が前進できるチャンスの情勢が生まれつつある」とのべましたが、この情勢の変化は自然に起こったわけではありません。党が、複雑で困難な情勢のもとでも、不屈に、ぶれずに、結束して、国民の利益を守って、国民とともに頑張り抜いてきたことが、今日の情勢の変化をつくりだしているのであります。

 みんなの力でつくりだしてきた情勢の変化、全党の努力と奮闘によってつくりだしてきた未来ある三つの流れに深い確信をもって、この変化と流れを発展させながら、第30回党大会を党勢の歴史的前進のなかで迎え、大成功させるために、知恵と力をつくして頑張り抜こうではありませんか。そのことを訴えて、あいさつといたします。(拍手)