(写真)インターネットで対談する神谷代表(左)と古謝候補(右)=1日、YouTube参政党公式より
沖縄県知事選(13日投票)で、自民党などが推薦する古謝玄太候補は、極右排外勢力から公然と支援を受けています。戦前の沖縄戦、戦後の米軍統治、復帰後の基地の重圧といった、国策の犠牲にされてきた歴史を訴える県民を、「被害者意識」「自虐史観」とさげすむ勢力との野合は、沖縄の歴史をないがしろにし、県民が大切にしてきた平和主義や地方自治、包摂性といった価値観の否定につながりかねません。
昨年の参院選で外国人敵視を掲げた参政党は、都道府県知事選で初めて、古謝氏を正式に推薦。和田政宗衆院議員は投票日まで現地に張り付くとしています。
同党の神谷宗幣代表は、沖縄「慰霊の日」(6月23日)の街頭演説で、県民の4人に1人が命を落とした沖縄戦は「しょうがない」と放言し、怒りが広がりました。
古謝氏は神谷氏と動画投稿サイトユーチューブで対談し、「政策協定の中に歴史認識は入っていない」として、問題視しない姿勢を示しました。さらに、記者団から選挙後の参政党との連携を問われ、教育について「意見交換しながら進めていければ」と述べました。同党は「自虐史観を捨て、日本に誇りが持てる教育」を政策に掲げています。
参政党以上に露骨な排外主義を掲げている日本保守党も古謝氏を推薦。同党の北村晴男参院議員は2日、古謝陣営の総決起大会で「戦後80年を経て被害者意識にさいなまれる県政をやめにしよう。(古謝候補のスローガン)『沖縄を前に』とはそういう意味だ」と訴え、事実上、戦後沖縄の歴史観を全否定しました。ところが、古謝氏はこの発言についても、「大丈夫」だと述べ、容認しました。
8月29日には、「大東亜戦争奉慰顕彰祭・講演会」と称したシンポジウムが豊見城市内で開かれ、名うての極右排外主義者が相次いで発言しました。主催した仲村覚・日本沖縄政策研究フォーラム理事長は、「沖縄の自虐史観の書き換え」に言及、「なんとしても古謝候補に勝ってもらいたい」と訴えました。
シンポジウムは当初、古謝氏も出席する予定でした。主催者は、古謝候補は「集会に大変強い意欲」を持っていたと紹介され、会場では古謝陣営の法定ビラが配られました。

