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2026年9月3日

演習に米国製AI

日米豪 「敵基地攻撃」活用か

 10日まで行われている陸上自衛隊と米軍、オーストラリア軍による共同指揮所演習「ヤマサクラ」で、米陸軍が指揮統制に人工知能(AI)を組み込んでいることが分かりました。防衛省は、米国製の指揮統制AIの導入を検討しており、導入を見越した演習とみられます。米軍は、イラン攻撃などにAIを活用して標的を選定しており、民間施設への誤爆が問題視されています。

 米陸軍は「AI導入は軍全体の取り組みで対応をより迅速化し同盟国との連携をより円滑にする」と説明しています。米国防総省は1月に公表した「AI加速化戦略」で、全軍でAI導入を加速する方針を示しています。米軍全体でパランティア社のAI「メーブン・スマート・システム(MSS)」を使用しており、今回の演習でもMSSが使われた可能性もあります。

 MSSは攻撃判断と着手にかかる攻撃が時間を飛躍的に短縮。一方、データが間違っていれば判断を誤るため、イラン攻撃でも女子小学校が爆撃され、多数の民間人が死亡しました。

 防衛省は2027年度予算の概算要求で、海外製の指揮統制AIの導入を初めて盛り込みました。調達先の国は決まっていないとしながらも「米国の技術は成功しており有力だ」(防衛省担当者)との見方が出ており、MSS取得が有力な選択肢になっています。

 米国のAI指揮統制システムを導入すれば、米軍の指揮下で、他国領域への先制攻撃を含む「敵基地攻撃」を自衛隊が担わされる恐れがあります。海外製AIへの依存で安全保障に関するデータが吸い上げられるリスクがあります。

 ヤマサクラは旭川、東千歳(北海道)、善通寺(香川県)、健軍(熊本県)などの駐屯地と沖縄県内の米軍基地で行われます。