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2026年9月3日

土砂投入 2060年まで

辺野古「移設最も早い」は欺瞞

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を巡り、防衛省沖縄防衛局が進めている土砂投入の総量は7月末時点で計画総量の約2017万6000立方メートルのうち約364万立方メートルで、進捗(しんちょく)率が約18%にとどまっていることなどが沖縄防衛局や県への取材で分かりました。


図表

 2018年12月の土砂投入開始からすでに7年7カ月あまりが経過しています。現在のペースだと、土砂投入だけで約42年、2060年までかかる計算です。沖縄県知事選(9月13日投票)で、高市政権が全面支援する古謝玄太氏は、「工事はかなり進んでいる」「辺野古への移設がもっとも早いので容認する」と主張していますが、その欺瞞(ぎまん)と無責任さが浮き彫りになりました。一方、3選を目指す玉城デニー知事は「辺野古新基地建設は普天間の早期返還にはつながらない」「新基地建設反対の県民の民意を守り抜く」と訴えています。

 土砂投入は、とりわけ今年4月以降大きくペースが落ち、3月末の約17・4%から約0・6%しか進んでいません。埋め立て区域南側の辺野古側はほぼ陸地化されましたが、北側の大浦湾側は必要な土量約1700万立方メートルのうち投入済は約46万立方メートルと、約2・7%にすぎません。

 大浦湾には広大な軟弱地盤が広がっていますが、「改良」工事が大きく遅れていることも分かりました。地盤を固めるために約7万1千本の砂くいを打設する(打ち込む)計画ですが、7月末時点で砂くいの打設数は計約9500本にとどまっています。このペースだと砂くい打設だけで約11年かかります。

 5月には約830本が打ち込まれましたが、6月、7月は0本でした。打設を行う作業船6隻は5月29日に「気象・海象」を理由に同湾から撤退。今回の取材にも防衛局は、「気象・海象に係る情報などを踏まえ、安全確保のため、地盤改良船を退避させている」などと回答(8月28日付)しました。

 この間沖縄には何度も台風が襲来しており、昨年も「気象・海象」を理由に作業船が撤退を余儀なくされ、半年間もくい打ちが止まりました。