韓国のソウル中央地裁は31日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権の重鎮国会議員や尹氏の妻に金品を提供したとして政治資金法違反や請託禁止法違反などの罪に問われた統一協会(世界平和統一家庭連合)総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)被告に対し、懲役2年(求刑懲役13年)の実刑判決を言い渡しました。
判決は「教団の政策に対する支援と、(政権への)政治的影響力を得るための犯行」と断じ、「請託が実現したかどうかとは関係なく、国家政策に対する国民の信頼と期待が侵害された」と指摘しました。
政界工作の実務を取り仕切ったユン・ヨンホ前世界本部長には、政治資金法違反などの罪で懲役6月の実刑判決。
韓被告らを起訴した特別検察官チームは公判で、「宗教と政治を分離しなければならないという憲法精神に正面から違反し、代議制民主主義を損なった重大犯罪」と主張。「政教一致」の実現を目指した韓被告は、「政教癒着の最終受益者」であり、最も責任が重いと強調していました。
韓被告は2022年に教団元幹部と共謀し、尹前大統領の妻に高級バッグやネックレスなどを贈り、教団の事業に対する便宜供与を求めたとされます。同年、当時の与党「国民の力」の重鎮議員だった国会議員に対して少なくとも1億ウォン(約1200万円)の違法な政治資金を渡し、教団の政策を国家政策に反映させるよう依頼したといいます。
統一協会は判決後にコメントを発表し、「国民に深く謝罪する」と述べる一方、判決は納得できないとして「遅滞なく控訴する」と表明しました。

