9月13日投票の沖縄県知事選が告示された27日に、三たび勝利をめざし立候補した玉城デニー知事が沖縄本島各地で行った決意表明(抜粋要旨)と、選対本部長の高良さちか参院議員が必勝を呼びかけた訴え(要旨)を紹介します。
基地の苦しみ先送りさせぬ
デニー知事
沖縄に今なお70%余りの米軍専用施設面積が押し付けられ、それゆえに日々の事件、事故が繰り返されています。先日も那覇空港で自衛隊機の着陸に伴う事故が起きました。
那覇空港を米軍が使うようになれば、もっと戦争の恐ろしさを目の当たりにするようになるのではとの不安を私たちは確認せざるを得ませんでした。いまだ戦後と言える状況に十分ない沖縄へ、さらに新たな戦前が持ち込まれようとしているのではないでしょうか。
だからこそこれ以上、沖縄に軍事基地はいらない。先島の自衛隊基地をさらに拡張、増強することは絶対に認めない。ましてや、普天間基地を辺野古に「移設」することを進められることがあっていいはずはありません。
普天間を辺野古に移設しても、長い滑走路がないと普天間は返さないよということが、米国防総省の文書で明らかになりました。3千メートル級滑走路が沖縄本島内のどこにあるかというと、米軍の反対で普天間基地の嘉手納統合案が立ち消えになった嘉手納基地以外には那覇空港だけです。
沖縄県が求める、那覇空港を米軍に使わせないことを、日本政府は担保できるんでしょうか。県民に約束できないから、アメリカと先に約束してしまった。辺野古「移設」では普天間基地は返ってきません。
だからこそ、私たちは辺野古に基地を造ることを認めさせず、普天間の即時閉鎖・運用停止を求め続けなければならない。
普天間基地の一日も早い危険性の除去を求めて、多くの宜野湾市民のみなさんが「チーム宜野湾」として、県にも国にも申し入れをしたように、県民、宜野湾市民、沖縄県の考え方は一致しています。これ以上、その危険性を一日も放置させておくことは政府の、政治の怠慢です。
今回の知事選で、宜野湾市民の苦しみを決して先送りさせないという民意をもう一度見せて、全国に「日本の政治はどうなっているんだ。沖縄の政治は順調に機能しているぞ」ということを、どんどん主張していこうではありませんか。
下地幹郎さん(元衆院議員)が出馬を辞退し、辺野古の争点が明確になりました。(事実上の一騎打ちとなった)相手候補の古謝玄太さんは辺野古推進です。
古謝さんの陣営は、下地さんが東京の自民党と協定を結んだことを知らなかったといいます。自民党沖縄県連の頭越しに、東京の党本部が下地さんと手を組んだということです。
私たちはこれを絶対に認められない。沖縄の未来を、うちなーんちゅ(沖縄の人たち)が決めないで、誰が決めるか。まきてーないびらんどー(負けてはなりませんよ)。
沖縄県民の誇りと尊厳かけ
選対本部長 高良さちか氏
沖縄自民党の県連の頭越しに、自民党本部が知事選の第三極候補者と裏取引をして、選挙が始まる前に県民の選択肢の一つを、不当に介入し取り下げさせた。
県民をあまりにも愚弄(ぐろう)した自治への介入で許されるものではありません。
知事選は私たちうちなーんちゅが、うちなー(沖縄)の未来を切り開くために、沖縄政治を選び取る大きな、大きな選挙です。沖縄の自治を踏みにじる自民党本部いいなりの県政に陥らせてしまうのか。それとも私たち県民が県民の意思で決める県政をつかみ取り続けるのか。
自民党本部の介入の狙いは、沖縄に基地を押し付け、沖縄を再び戦場にしようとする政策を押し付けるとともに、沖縄の経済発展を妨げてきた政策を継続しようとするものです。沖縄の発展の阻害に他なりません。沖縄をいいなりにしようという本音がもうすでに見えている。立ち向かっていきましょう。
私たちが自信と誇りを持って応援する玉城デニー候補は、うちなーんちゅの母と米兵の父のもとに生まれ、明るいデニーさんからは想像ができないような痛みを経てきた人です。だからこそ、弱い立場の人の声に耳を傾け、誰ひとり取り残さない優しい沖縄実現のために2期8年、必死に走り抜いてまいりました。
県民の意思に基づく県政を実現し、沖縄らしい未来を切り開く希望を、私たちの期待をかけていくことができるのではないでしょうか。うちなーんちゅの誇りと尊厳をかけた闘い、まきてーないびらんどー。

