(写真)永住許可の厳格化に反対し、撤回を求めて開かれた院内集会=28日、参院議員会館
外国人の永住許可を厳格化するガイドライン(指針)案の撤回を求める集会が28日、国会内で開かれました。日本に暮らす外国人の「永住への道」を奪わないでと、当事者らが訴えました。移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)主催。
指針案は出入国在留管理庁(入管庁)が今月4日に公表しました。収入が日本人世帯の平均を上回ることや、年金の受給見込み額が厚生年金に30年加入していた水準に達していることを求めるなど要件を厳格化。永住許可の取り消しに関する指針案も公表され、故意ではない在留カードの不携帯なども、取り消しの対象になり得るとしました。9月4日までパブリックコメントを実施しています。
日本で暮らし10年になるという米国出身のモウさん(仮名)は、日本で永住者の妻と結婚し、1年更新で不安定な「永住者の配偶者」の在留資格で働きながら「永住者を目指してきた」と発言。「厳格化は僕と同様に日本を選んで生きていきたい、日本をよくしたい人を追い払ってしまう。厳格化しないよう考え直してください」と訴えました。
日本で生まれ育った米国籍のノアさん(仮名)は自身も子どもも永住資格で暮らします。「在留カードが入った財布を忘れた」など軽微なミスで、生活の根本に関わる永住資格を奪われかねないとして、制度運用の厳格化に対する不信を表明。「私たちに排除の矛先を向けても社会は何もよくならない。一緒にこの社会で生きていくための議論を進めたい」と訴えました。
移住連共同代表理事で国士舘大学教員の鈴木江理子さんは「十分な議論も当事者の声に耳を傾けることもなく、永住資格の大幅な不利益変更をすることこそ、秩序を乱す行為であり、官製排外主義と言わざるを得ない」と指摘しました。
日本共産党の山添拓参院議員、社民党、立憲民主党の国会議員が出席しました。

