キーワードは「ままならなさ」。保育者も保護者も思い当たることばかり。そんな場面に出くわして困惑するのは自分だけじゃない。会場が安心感に包まれました▼神戸市内で開かれた第58回全国保育団体合同研究集会。保育・子育てフォーラムで白梅学園大学の五十嵐元子さんは「保育や子育ての日常は、計画通りにいかない『ままならなさ』と出会うことの連続だ」と語りました。「まだ遊ぶ!」と帰らない。「イヤ!」「今じゃない!」と▼真っ先に私たちの体が反応して胸がざわつき、肩に力が入り、息が詰まるような感覚に。ところが私たちはこうした体の反応に気づかないまま、なんとか解決策を探そうと必死になりがちです▼そんな時「ままならなさ」を誰かが受け取ってくれたなら。もちろんすぐに問題が解決するわけではないけれど、張り詰めた体が少し緩む。「それがつながりを生み、一人じゃないと感じられるようになる」と五十嵐さん。人と生きることはそもそもままならないこと。そんな言葉に、あちこちで深くうなずく姿がありました▼この関わり方で良かったのか…。中央大学の小尾晴美さんは「保育は迷いを持ち帰る仕事」という保育士のつぶやきを紹介しました。そしてこの「迷い」を語り合う時間が削られる現場にいま必要なのは「余白」だ、と強調しました▼オンライン分科会や動画配信はこれから。みんなでつくりあげる保育合研は、まだまだ続きます。
2026年8月29日

