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2026年8月29日

日本の半数 介護外し危機

912市町村 国がリストアップ

 先の国会で成立した改悪介護保険法によって、介護サービスの人員配置基準を緩和したり、保険給付から外す「特定地域」に指定される可能性がある自治体一覧を、厚生労働省がこのほど公開しました。一部地域の指定を含めると912市町村程度になり、全自治体(1741)の半数を超えます。このうち県庁所在地は28市と半数を上回り、ほかに政令市が3含まれています。介護保険サービスをなし崩しにする「特定地域」の指定が広範に狙われていることが改めて明らかになりました。

 「特定地域」に指定されれば、改悪介護保険法で新設された、施設や在宅サービスの人員配置基準が緩く、介護報酬が定額制の「特定地域サービス」を事業者が行うことが可能になります。同地域でも従前の基準の「指定サービス」は残りますが、介護職員不足が進めば、お粗末な「特定地域サービス」に取って代わられる危険があります。

 自治体名一覧が掲載されているのは先月、開かれた「令和8年度全国介護保険担当課長会議」資料(「参考資料3 特定地域(中山間・人口減少地域)の基準に該当する市町村リスト」)。県庁所在地では仙台市、新潟市、長野市、静岡市、京都市、岡山市、広島市、高松市、高知市、福岡市など。政令市は北九州市などです。

 「参考資料」では厚労省が「特定地域」の指定基準案の一つとしている「特別地域加算や離島等相当サービスの対象地域」に該当する894自治体を列挙。さらに「75歳以上の人口密度が1平方キロメートル当たり5人未満」など基準に該当する自治体として、北海道夕張市など57市町村をはじめて公表しました(参考値)。このなかに特別地域加算・離島等相当サービスの対象地域に含まれない自治体が18市町村ありました。