日本共産党の志位和夫議長は、京都市で開かれた『資本論』講座(23日)の質疑のなかで、AI(人工知能)について発言し、この技術には大きなメリット(利点)ともに「二つの深刻なリスク(危険)」があるとして「AIのリスクを阻止する国際的な協定を結ぶことは急務になっています」と語りました。(詳報)
AIをめぐっては、この間、人間の指示に背き、また、人間を欺いてAIが行動する事例が相次ぐなど、AIの急速な発展に人間の制御が追い付かない事態が生まれていること、AIがコントロール不能となって暴走し破局的な結果をもたらす危険があるとの報告書が続けて出されるなど、重大な関心が集中しています。志位氏の発言はそれらを受けてのものです。
志位氏は、マルクスが生きた時代の最先端技術は機械制大工業で、彼はそれを徹底的に研究してプラスとマイナスの両面で分析したと説明。AIもプラスとマイナス面でつかむことが大事だと説きつつ、AIは人間の脳―知性を代替することで「これまでの技術の進歩とは質的に異なる特徴をもつ」と強調しました。
志位氏は、AIの「メリット」として、労働時間短縮など人類に大きな恩恵をもたらす可能性があることを指摘。一方で、「二つの深刻なリスク」として(1)雇用破壊、環境破壊、軍事・戦争への利用など資本主義的利用がもたらすリスク、(2)資本主義のもとでの無秩序な開発競争の結果、開発者の意図にも反して、人間がAIをコントロール(制御)できなくなる、より深刻なリスク―をあげました。
ノーベル物理学賞受賞者を含む数百人のAI研究者がAIによる「人類絶滅」の危険性の警告をしていることを紹介。志位氏は、「AIのメリットを全人類が享受できるようにするためにも、二つの深刻なリスクを抑止、阻止するための国際的な協定を結ぶことは急務になっています。それを強くよびかけたい」と語りました。
志位氏は、二つのリスクはどちらも、資本主義がつくり出したものだと指摘。資本主義のもとでも緊急の対応が必要だが、地球的規模で社会主義に進めば、計画的な経済運営が出来るようになり、この問題の根本的解決の道が開かれると語りました。

