(写真)勝訴を喜ぶコラボの仁籐夢乃代表(右から2人目)と弁護士ら=27日、東京都内
インターネット動画サイトへの事実に基づかない投稿で名誉を毀損(きそん)されたとして、虐待や性搾取に遭う少女らに寄り添ってきた一般社団法人Colabo(コラボ)が、自民党の浅野文直・川崎市議に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であり、門田友昌裁判長は浅野市議に、22万円の支払いと動画の削除を命じました。
一審の東京地裁判決は、浅野市議が投稿した動画19本中、47の発言やタイトルを名誉毀損と認定し、同じく22万円の支払いを命じましたが、動画の削除の請求は退けていました。そのためコラボが控訴しました。
コラボ側は「削除が認められたのは前進」としています。
事実認定について高裁判決は、地裁判決の認定をほぼそのまま引用しました。
地裁判決は、浅野市議が、コラボへの自治体からの委託費について「重複計上か?」などとする動画を投稿したことについて「(コラボが)委託費を重複して受領したと認めることはできない」として虚偽と判断。投稿が「(コラボの)社会的評価を低下させた」として名誉毀損を認めていました。
高裁判決後、コラボ代理人の神原元弁護士は「議員が裁判所に削除を命じられるような投稿でデマを拡散した。恥ずべきことであり、政治責任は免れない」と語りました。
他方、地裁判決が浅野市議の動画中の発言などを「公益目的だった」とした部分は、高裁判決も踏襲しました。
コラボの仁籐夢乃代表は「(浅野市議は)女性支援に対するデマや誹謗(ひぼう)中傷を通じて票と献金を集めた。そういう仕組みを変えていく力にはならない、残念な判決だ」と話していました。
浅野市議はSNSで「判決文が届いたら精査し、伝えるべきことがあれば報告する」としています。

