日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

2026年8月28日

日越両党理論交流開く

東京 自由な時間・人間の解放・AIなど議論

写真

(写真)日本共産党とベトナム共産党の第12回理論交流会談。正面の列左から2人目は田中悠団長、右隣はグエン・スアン・タン団長=27日、党本部

 日本共産党とベトナム共産党の第12回理論交流会談が27日、東京都内の日本共産党本部で開かれました。「21世紀の世界と共産主義の理論の生命力」をテーマに日本共産党代表団長の田中悠副委員長・書記局長代行とベトナム共産党代表団長のグエン・スアン・タン党中央理論評議会議長が基調報告。双方から6人が報告し、未来社会や人間の解放を巡るマルクスの理論や、資本主義のもとでの人工知能(AI)の問題などについて議論しました。

 田中氏は、日本共産党が進めてきたマルクスの『資本論』と「自由な時間」についての研究について報告。マルクスが未来社会について、労働時間の抜本的短縮によって万人が「自由な時間」を持ち、「人間の自由で全面的な発展」が可能となる展望を示していることが、現代の日本社会で長時間労働などにより時間を奪われている若者や労働者の現状と重なり、大きな反響を呼んでいると紹介しました。

 田中氏は、「自由な時間」の拡大がジェンダー平等、気候危機、技術革新とAIなど現代社会の問題を理解し、解決方向を示すキーコンセプト(カギとなる概念)となるとも指摘。とくにAIの急速な進化には人間の制御を超えかねない異質のリスクがあり、国際的なルールの制定が急務だと強調しました。また国際情勢に関して、国連憲章に基づく平和の国際秩序と「核兵器のない世界」を求める多くの国々と市民社会の努力に触れ、この世界史の本流と連帯する国際活動を日本共産党がこの間展開してきたことを紹介しました。

 タン議長は、「人間の解放」を巡るマルクスの理論に焦点をあて、「マルクスの(未来)社会論は、個人の自由、人間の自由が全面的に発展する社会共同体をつくることが最終目標だと示している」と指摘。ベトナムが人間の解放を民族の解放と結び付けてきたことに触れたうえで、国を開発する全政策で人間を中心と位置づけ、かつ開発の主体、目標かつ原動力と見ており、「人間の発展と解放」を目標にベトナムの社会主義を一歩ずつ構築していると報告しました。

 会議は終日開かれ、山口富男社会科学研究所長が「AIの急速な発展とマルクスの理論」について、坂井希青年・学生委員会責任者が「マルクスの理論への日本の若い世代の関心と学習運動」についてそれぞれ報告。ベトナム側からは「デジタル時代と人類の発展に提起された諸問題」「デジタル資本主義、技術社会主義(テクノソーシャリズム)及びマルクス理論の生命力」「デジタル時代におけるベトナムの発展モデル」「マルクス理論の核心的思想とベトナムによる新たなアプローチ」の4本が報告されました。

 第12回理論交流会談は28日午前に総括セッションを開き、閉幕します。