(写真)「社会科教育」の分科会で報告を聞く参加者=22日、名古屋市
名古屋市内で開催されている「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2026」(全日本教職員組合などでつくる実行委員会の主催)は22日、19の分科会での討論が始まりました。「社会科教育」分科会では、地域や家族の歴史を通じて戦争と平和を考え、他学年の子や保護者にも伝える実践が報告されました。
東京都の公立小学校の教員は、3年生の総合学習で「私たちに平和を実現する力があることを学ぼう」と地域の戦争経験者の話を聞き、フィールドワークで戦争のことを知り、平和のためにできることを考えたことを報告しました。
子どもたちは寺に展示された250キロ爆弾の破片を見たり、毎日午後5時に鳴るこの寺の鐘が平和の鐘だと知ることで「戦争をやってほしくない気持ちは同じだ」と理解し、「自分たちも平和を広げる人になりたい」とポスターなどにして学校公開時に保護者に発表。思いが伝わったことに子どもが「大成功」と喜んだと話しました。
埼玉県の公立中学校の教員は、夏休みに家族の話を聞く「戦争中の記憶」レポートにとりくんだことや直接聞いた被爆者の話を学校行事で、全校に広げたとりくみを紹介しました。原爆で亡くなった生徒の祖父の兄の言葉や特攻隊員だった別の生徒の曽祖父が戦闘機が故障して生き残った実話をシナリオにし発表。「戦争を人ごとのように感じていた」という生徒が「(戦争を)自分たちの(ことの)ように考えることができるようになった」と感想をのべたと語りました。
北海道の公立中学校の教員は、「家族を通した戦争体験の聞き取り」をした3年生が全学年と保護者や地域住民が参加する場で発信したことを紹介しました。
参加者から「住んでいる地域のことを取り上げることで子どもが身近に感じられる」などの意見が出て活発に討論が行われました。

