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2026年8月22日

きょうの潮流

 「国を守るためなら、やつは手段を選ばない」。続編が放送中のTBSドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」のせりふです。やつとは自衛隊の秘密諜報(ちょうほう)部隊「別班(べっぱん)」に属する主人公を指します▼謎めいた展開や裏切りの連続でSNS上では視聴者の「考察」が盛んに交わされています。その中に「ひょっとして、別班が絡んでいるのではないか」と疑問を投げかける投稿がありました▼現実の重大問題になっている陸上自衛隊の思想調査と重ねて。対外情報部門である「現地情報隊」が身分を隠し、日本の民間人の思想傾向や異性関係といった個人情報を収集していました。熊本日日新聞が明らかにしたもので、陸上幕僚監部は「任務の範囲内」とスパイ工作を認めています▼小泉防衛相は「不適切な活動を行ったことは確認されていない」として、別班についても「これまで存在しておらず、また現在も存在していない」と。違法で憲法にも反し、文民統制を逸脱する動きをないものにして済ませようというのか▼別班が実際に存在していることは共同通信の石井暁(ぎょう)編集委員が『自衛隊の闇組織』で暴いています。旧陸軍のスパイ養成所、中野学校の流れをくんでいることや米軍と密接な関係にある正体を関係者の証言によって▼以前「赤旗」があぶり出し、共産党が国会で追及した自衛隊「影の軍隊」の実態。それは、決して国を守るためではなく、国民を欺き監視し、戦争へと引き込む不正義な組織です。