(写真)赤旗記者と「赤旗」の購読をよびかける小池晃書記局長=20日、東京・新宿駅東口
「自分の願いをかなえられるのは共産党ではないか」(東京都、50代女性)―。特別国会を経て変化が生まれている政党状況のなかで、高市政権と正面から対峙(たいじ)する日本共産党の立ち位置が鮮明となり、注目と期待が高まる状況が生まれています。
支持率野党第1党
報道各社の世論調査で内閣支持率が急落傾向となる一方、NHKの8月の調査で日本共産党の支持率が野党第1党となり、メディアやSNSでは「大躍進のワケは?」などと注目を集めました。
「共産党が“野党第1党”に大躍進したワケ」と題し取り上げた夕刊紙(13日付)は「『国論を二分する政策』にしっかりと反対の論陣を張った。保守系野党が政権に付いたり離れたりする中、ブレずに問題を指摘する姿勢が改めて評価された」とのジャーナリストの談話を伝えました。
元岩手県陸前高田市長の戸羽太さんはユーチューブ・チャンネルで「共産党がトップの衝撃 国民は野党に何を求めているのか」と題し、7月25日に閉会した特別国会での野党の論戦に言及。「(自民党や日本維新の会との)全面対決を試みたのは共産党しかいなかったというイメージがある。多くの国民はそう思ったのではないか」と共産党が支持率第1位となった要因を解説しました。動画の視聴は10万回に達しました。
日本共産党は特別国会で消費税減税・廃止を訴え、物価高騰から国民生活を守る政策を提案。「戦争の準備ではなく平和の準備を」と呼びかけた東アジア平和提言など憲法9条を生かした平和外交を訴えました。
「自分は保守思想だが、今度の問題で一番筋を通しているのは共産党だ」と保守層の共感も呼んだのが、皇室典範改定問題での主張です。日本共産党は「憲法の条項と精神」に照らし、女性天皇を認めることには合理性があると主張。高市内閣と与党が“不動の原則”として「男系男子」に固執する姿勢は「女性差別を助長する」と批判するとともに、「6親等離れれば赤の他人」とされているのに36親等も離れた旧宮家の人に跡を継がせようとしている問題も質疑で明らかにしました。
8月20日、東京・新宿駅前での「赤旗」宣伝でも「政党を比較したら信頼できるのは共産党だけ。権力者や大企業などへのチェック機能を期待している」(横浜市、20代男性)との声が寄せられました。
他党の立ち位置
他党の立ち位置はどうか。維新は連立入りで高市政権の右派路線に拍車をかけるなど一体化。参政党も国旗損壊処罰法案を共同提出し、改憲、排外主義、「スパイ防止法」制定なども高市政権と大差ありません。
国民民主党は与党が衆参両院で過半数割れしていた昨年の臨時国会までは「キャスチングボートを握る」として「年収の壁」などを巡り与党に要求を突きつけてきましたが、高市政権与党が衆院議席の4分の3を占め、国民民主の路線は破綻。改憲・軍拡、社会保障削減など政権と政策も近く、影が薄くなっています。
中道改革連合は立憲民主党と公明党が合流した党で、自公政権が進めた米国言いなり・大企業優先の政治のゆがみを批判できず、根本的に立ち位置不明です。
チームみらいは、維新の党利党略である「副首都」法に賛成し、参院本会議で2票差での成立に寄与して与党の「補完勢力」ぶりを示しました。改憲にも賛成で、15日には所属議員が靖国神社を参拝し右翼的姿勢もあらわにしました。
政党配置の“見晴らし”がはっきりする中、9日投開票の長野県議補選・上田市小県(ちいさがた)郡区(欠員1)では、日本共産党の師岡美紀氏が維新の前市議などを破って勝利し、共産党への注目と期待の高まりをあらためて示しました。

