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2026年8月19日

きょうの潮流

 子どもたちのがっかりとした声が聞こえてきました。夏休みでにぎわう東京・多摩動物公園ですが、いま人気のライオンが見られなくなっています▼先月末から3頭のライオンが相次いで死にました。死因は調査中としていますが、急な猛暑による体調不良が疑われています。現在飼育中の16頭のうち治療を要する個体も多いため、当面の間、ライオンの展示とライオンバスの運行をやめました▼多摩動物公園のライオンバスは1964年に世界初の「サファリ形式」展示として始まりました。放飼場の中をバスで走り間近で観察できる先駆的な方法は、より動物と接する楽しみを多くの子どもたちに与えてきました▼名物が消えた動物園。熱帯サバンナに生息するライオンがなぜ暑さにやられたのか。急激な気温の上昇が体力を、高い湿度が体温調節を奪ったのでは。専門家はそう指摘します。影響はほかの動物たちにも▼いまや暑さ対策は、動物園の差し迫った課題に。展示の休止をはじめエアコンや冷風機の設置、ミストや遮光ネットを増やす園も。特性に応じたとりくみ、細心の注意を払った体調管理が求められます▼地球に生きるすべての命と健康を日々脅かしている気候変動。過去に「絶滅」はくり返されてきましたが、今回の危機は人間が原因です。生きとし生けるものが、いま人類に呼びかけています。みずから絶滅を選ぶ愚かな道を進むな、変化を起こすために立ち上がれ、と。