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2026年8月18日

基地返還の経済効果 年1.19兆円

沖縄5米軍基地 県推計 普天間では35倍
返還済み3地区41倍

 沖縄県は14日、米軍基地の跡地利用による経済効果の中間集計をまとめました。米軍普天間基地(宜野湾市)など返還予定の5基地について、小売業やサービス業、不動産賃貸などの「活動による直接経済効果」が、前回2015年の調査から約34%増の年間計1兆1908億円に上り、返還前と比べて19倍になると推計しました。最も経済効果の金額が大きかったのは普天間基地の5322億円で返還前と比べて35倍です。


 経済波及効果のうち雇用人数は、前回調査の約8万人から12万4428人と大幅に伸び、返還前と比べて23倍に増加すると推計。税収効果も前回調査より約1・5倍の年間1520億円となり、返還前の18倍になると見込みました。

 すでに返還されている那覇新都心、小禄金城、桑江・北前の3地区については「活動による直接経済効果」が3662億円となり、返還前と比べて41倍の経済効果を生み出しました。雇用人数も3万9041人と返還前と比べ51倍に急増。税収効果も513億円で、52倍に膨らみました。

 好調な県経済によって基地返還による経済効果が増しており、米軍基地が「沖縄経済最大の阻害要因」(翁長雄志前知事)であることが改めて浮き彫りになりました。玉城デニー知事は9月の知事選で「平和で誇りある豊かな沖縄」の実現に向け、名護市辺野古の米軍新基地建設に反対し、普天間基地の閉鎖・撤去を掲げています。

 一方、知事選で自民党などが推す古謝玄太氏は、「辺野古移設」を容認。しかし、新基地の工事は行き詰まり、辺野古を前提にする以上、普天間は半永久的に返還されません。しかも、米国防総省は、辺野古が完成しても「長い滑走路」を用意しなければ普天間は「返還されない」と明言しています。

 今回の調査は、15年調査の算定に使われた指標のデータを更新したもの。県は本年度中に最終的な結果をまとめる方針です。

グラフ