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2026年8月15日

無念と悲しみの記憶 伝え続けなければ

ピアニスト 小川典子さん

写真

(写真)(c)Patrick Allen operaomnia.co.uk

 戦後81年の終戦記念日。悪い夢を見ているようだ。今日、この国で、無謀な戦争に向かおうと無理な力が動きはじめている。人々の心と身体(からだ)に深い傷を残したむごたらしい歴史。その全てを無視している人がいる。

 私たちは今、気づかなければいけない。隣人を疑い、言いたいことはのみ込み、考えることを放棄し、本を破り武器を持てと言われていることを。命さえ捨てろと言われていることを…。いったい誰のために。

 権力の毒牙に刺された一部野党は腑抜(ふぬ)けと化し、学問や専門知識を軽んじた奇怪な法律が次々に成立した。現実と戦争ゲームが皿の上で掻(か)きまわされているかのように。

 日本の国会は、英国議会を手本にしているそうである。しかし、与野党が丁々発止をする姿はもはや見る影もなく、真の野党TRUE OPPOSITIONと呼べるのは唯一、私たちと共に生きる姿勢を貫く日本共産党だ。そこに私は明るい希望を感じている。

 広島・長崎への原爆投下の朝。ほかのどの国にもできないメッセージを世界に発信できるのは、私たちだけだ。数えきれないほどの無念と悲しみ。色褪(あ)せることのない記憶を謙虚に受け止め、伝え続けなければいけない。不朽の言葉がそこから見いだされ、強靱(きょうじん)な力をもって、世界を納得させられる日が来ることを信じて。(寄稿)