(写真)次々に料理を受け取る被災者(左側の列)と配布する「熊本支援チーム」=11日、熊本県八代市
「うまそー」「助かります」「ありがとうね」。災害ボランティア団体の「熊本支援チーム」は11日、避難所が開設された八代市内の学校で炊き出しを行いました。家族連れなど多くの人が列をつくり、口々に感謝の言葉を述べました。用意した350食の豚肉しょうが焼き丼は1時間足らずで配布が完了。被災者の健康状態などを考え、塩分は控えめの味付けです。
避難所にいる家族数人分のどんぶりを受け取った男性(50代)は、「カップラーメンなど塩分が高い食事が続き、健康が不安だった。手作りの料理はうれしい」と話しました。
6歳などの子ども3人がいる女性(30代)は自宅から車で来ました。自宅のコンロや家具が壊れ、県外に避難するなどして外食費がかさんだと言います。「子どもが食べられるメニューなのもありがたいです」
この日の炊き出しには「私も食べて、とてもおいしかった。力になりたい」と地元高校の女子生徒2人が飛び入り参加しました。
「できることは何でもしたい」と参加したmichiさん(39)=鹿児島県=は「被災した方の笑顔が見られて少しほっとした」と言います。「仕事の合間を縫って1日だけのボランティアですが、力になれることがあると思えた」
手作り料理の配布終了後も炊き出しを求める人が相次ぎ、レトルト食品などを配布しました。炊き出し活動リーダーの芹田香さん(28)=愛媛県=は、「食事への要望の高さは予想以上」だと言います。地域住民からの肉や野菜など食材の提供もあるとして「私たちの活動が信頼されていると思うとうれしく、ありがたいです。ボランティアの継続には、信頼の関係性はとても重要」だと語ります。
芹田さんは、東日本大震災で、両親につれられ被災地支援に携わったことをきっかけに多くの被災地ボランティアに参加してきました。「被災者のもとにすぐに駆けつけられるのがボランティアの魅力」だと言います。「インフラ整備などは難しいですが、被災者一人ひとりに寄り添って活動することは私たちにもできます。行政と協力しながら私たちの強みを発揮したい」(日隈広志)

